価格改定

投稿日:2014/09/04
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日本に来たての人が、中華料理店をやりだしたとの噂を仕入れたので早速行ってみました。
クネクネと分かりにくい住宅街の一画で、アパートの一階を改造した形でした。
マジックで「オープン」と書いた画用紙が道沿いの窓に貼ってありました。
入ってみると、客は誰もおらず、私服の店員らが立ち話をしていました。
テレビの見やすい席に座りましたが、何やら相談していて水を持ってきません。
メニューを見ると種類は少ないのですが、ラーメンが250円という衝撃的な価格でした。
オープニングのお祭り価格ではなくて、通常価格みたいです。
当然ながらラーメンを頼もうと店員を呼んだのですが、
店員A「いらしゃいませ」
店員B「いらしゃいませ」
店員A「ごちゅもんは」
店員C「ごちゅもんは」
と掛け声のレッスンをしていて気付きません。
「すいませーん」と叫ぶと三人の店員(A・B・C)がやってきました。
ラーメンを頼んで、「お水ください」と言うと、
「セルフなってます」とリーダー格の店員(A)に即答され、水汲み器械を指で指されました。
行くと、器械の前の別の店員(D)が「ここにコプ置いて、押すます」と、説明してくれました。
ラーメンはまた別の店員(E)が運んでくれましたが、
薬膳っぽい八角の匂いがきつくて、駄目な人は駄目なんだろうなという味付けでした。
主食のラインを外してオカズとして転換しようと思い立ち、
ライスを追加すると、皿にテンコ盛りで持ってきました(A)。
メニューには載ってなかったので値段を尋ねると、
「うーん、ご、ごじゅえんね」と教えてくれました。
ちなみに餃子は500円となってました。
ツレが「俺もご飯もらお」と頼むと、気持ち少なめ盛りのライスになってました(A)。
腹一杯になって、二人で600円です。
ちょいちょい行く様になりましたが、やがて満席の事が多くなりました。
しばらくして、価格改定が行われ、
ラーメン500円、餃子400円、ライス200円、大ライス300円に変更されてしまいました。
ラーメンの匂いも普通になって行かなくなりましたが、いらん知恵を吹き込んだ馬鹿は誰なんでしょうか。
二十年前の四日市での出来事です。


カテゴリ:グルメ