紙袋球袋

投稿日:2011/03/26
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小学生が大きな荷物を抱えて下校していました。
その袋が「うちのタマ知りませんか?」という非常に懐かしいアニメのものでした。
きっと、お母さんの持ち物でタマと共に嫁入りしたのでしょうね、良い話です。
さて春休みに入ったようで、路地から飛び出す子供や我がもの顔で道いっぱいに広がる自転車中学生達に凄んだ声で安全な行動を心がけるよう注意しながら車の運転をしていきましょう。
さて、読者からこんな相談を持ちかけられました。

「4月から会社の朝礼を社内全員で順番を回していくことになりました。赤面症の私は人前で話すことが苦手です。どうしたらいいですか?」
(松阪市在住/肩甲骨がキレイ/26才)


私の生きがいは皆の悩みを解決することです。
考えていきたいと思います。
人前で話すのは誰でも苦手なものです。 しかし、慣れればへっちゃらになります。
が、慣れるまでが大変です。ことあるごとに皆の前に行き、何かしなければなりません。
しかも赤面症となれば、そんな修行をする自分を想像するだけで顔が赤くなるでしょう。
では、当番の時は必ず風邪をひいて休む、なんてのは26才としてあるまじき行為なので、常に見られている状況を作ればいいと思います。
赤面症で人前で話すのが苦手、ということは自分から前へ出ることは今までなかったのだと思います。
注目をされることを自ら拒否してきたのではないでしょうか。
ということは、否が応でも注目される状況を作れば、見られることへの抗体ができ人前に出ても赤面することもなく、話すこともできるのではないかと思います。
肩甲骨がキレイさんは、男か女かわからないので、2通りの案を出したいと思います。

男の場合
・背広の背中部分に「誠心誠意」という刺繍を入れる
・蝶ネクタイにする
・いつも声を裏返らせて喋る
・ネクタイの代わりにたて笛を首から下げる
・社内を移動するときはムーンウォーク
・うっすら化粧をする
・作業帽に角をつける
・下半身だけタイツ姿でいる

女の場合
・全身シースルー
・スカート丈を異様に長くする
・殿様の髪型にする
・ズラの部長に呼ばれる度、ズラをズラす努力をする
・社内を移動するときは「アホの坂田」
・まゆげを青くする
・なぜか股間をモッコリさせる
・外国人男性を常にはべらせておく

これであなたは社内から常に注目される存在になります。
ひとつだけにとどまらず、気分次第でいくつかの案を取り入れると皆が慣れてくるのを防げると思います。
ただ、あなたの朝礼の順番が来る前にクビになっても解決したことになるのでご了承ください。







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白馬王子

投稿日:2011/03/13


よみものファンが続出!という妄想を抱きながら、近所の居酒屋では唐揚定食を肴に酒を飲む私ですが(もち白飯も肴です)そんな私宛てに読者から「よみもの」らしい質問がやってきました。

浜田真美(志摩市在住:28才女)
『白馬の王子様はいますか?』

私の生きがいは皆の疑問を解決することです。
解決していきましょう。
困難に直面した時に、全部を一度に解決しようとするのは得策ではありません。
いくつかの項目に分類した上で取っ掛かり易い事象から片付けていくべきやと思います。
これら一連の作業を細分化と言います。
チャゲ曰く「必ず手に入れたいモノは誰にも知られたくない」
それでは白馬の王子様を細分化し、チェックポイントを提示していきたいと思います。
その1:白いタイツが似合う。>これは当たり前です。
その2:金髪。>絵本での基本です。
その3:爽やかヘアーである。>いがぐり頭では王子様っぽくないです。
その4:ダンスができる。>舞踏会でリードしないといけないですから。
その5:表情が豊か。>喜怒哀楽が激しい方が王子っぽいですよね。
その6:普通免許を持っていない。>基本、馬車・馬・輿での移動です。
その7:世間の基準からずれている。>王子様ですもの。
その8:片寄った食生活。>育った環境です。
その9:お金を持ち歩かない。>王子様は所持金ゼロです。
その10:年中同じ衣裳でいる。>イメージが大切です。

さて、以上を踏まえてブラウン管の中で、全てに該当する人物=貴女の王子様を発見しておきました。
内田裕也さんです。
いかがですか?
満足していただけましたね。
「会えない」と愚痴るんなら街へでも出てみて下さい。
免許の無い金髪の人くらいは発見できるかもしれませんよ。
ちなみに「よみもの」らしいというのは、「何も生み出さない」ということです。







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信者解脱

投稿日:2011/03/07
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春は植物達が何らかの変化をしようしようとする季節です。
よく、春は眠たくなると言います。今まさに「生命力を植物達に持ってかれてる」とフワフワした考えも出てきたりして、毎朝眠いのを植物達のせいにしたがります。
そんな私ですが、春は良いものです。暖かさとか、花見とか。
それと出会いの季節でもあります。
新しい環境に入る方も多いでしょう。
とくに高校生になる人は、今までのイメージを一新しようとメガネからコンタクト、などに変更したりして電車男的な自分を想像しているようですね。しかし、そんなにうまくいかないものです。特に慣れ親しんだ少し短めのズボン丈は意外と盲点となり上から下へ下っていく過程でズボン丈でしくじることもあるはずです。
制服なんで、修正つかないですから。
しかし変化を求めるのはとても良いことです。
マンネリ化はカップル達も引き裂く恐れがあります。
常にフレッシュ感を持っていたいものです。初心を忘れない。
さて、ここに読者からこんなメールが届きました。
___________
同じ職場の人と初めて二人っきりで遊びに行くことになりました。
行先は神戸で、中華街とショッピングを楽しもうって。
ちょっと惹かれてたので即OK!
初デート当日、車に乗り込むと、彼は上下デニムで頭にバンダナを巻いていました。
BGMは長渕剛。一瞬、現実逃避をしたい衝動に駆られました。が、あまり深く考えずにいました。
話はいつものように楽しく弾み、時々長渕を熱唱する彼は少しモノマネしていました。
暖かさを理由にバンダナと上のデニムは脱いでもらい、とりあえず神戸は満喫しました。
ただ、この先あまり彼と出かけたいと思えなくなりました。
どうしたらよいでしょうか?
___________
最初に言っておきます。
ここは長渕ネタを持ち寄る場所ではないです。
『話した事も無い他人に求める〜』とカムカムべティも唄ってましたが、悩み相談の場所でもないのです。
が、面白いから進めます。
変化を求めるのは何もその当人だけではないはず!
周りが変化を求めたっていいじゃん!!
せっかくの出会い、長渕程度でなしにしてしまうのはもったいない!!!
まずはあなたが積極的に変化を促しましょう!!!!
例えばいきなり「ミスチルを聴いて!」と言っても難しいですわな。服装も彼が初デートに持ってくる位ですから、相当の勝負服だと思われます。
なので、今度勇気を出してもう一度遊びに行って下さい。

彼は再び長渕スタイルでやってくるでしょう。歌も歌わせてあげましょう。
ただ、あなたは彼の歌の合間に「チェケラー」とか「2人歩んできた日々」等の合いの手ラップを目的地到着までの間、天津向井ばりに行います。
徐々に「俺、ヒップホップ系好きかも」と思わせたら勝ちです。
帰り道、さりげなくCDショップに立ち寄りましょう。
彼はいつもの様に、真っ先に長渕ゾーンに向かいます。そこで合いの手ラップをかまします。
あら不思議、彼の足はHIPHOP系コーナーにふらりと行きました。
めでたしめでたし。
しばらくすると彼のバンダナはキャップに変わることでしょうよ。
この先、二人が付き合いマンネリを迎える3年後、長渕をデートでかければあの頃の初々しい気持ちが直ぐによみがえります。
よかったですね。
ただし、ダボダボパンツやフレミングの左手は我慢して下さい。







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蜜支援留

投稿日:2011/03/02


東山動物園にいるオグラプレーリードックにやたらと好かれ、キリンとキスもできてしまう(強烈臭い&舌黒い)くらい動物に深く愛される私ですが、読者からこんな投稿がきました。

『猫を飼いませんか?
猫はかわいいですよ
ニャオニャオ鳴くし
ドッグフードでも食べるし
グルグル鼻語で話して
ゴキブリを捕って報告してくれます
かわいい猫の子たくさん産まれてます。
猫を飼いませんか?』

誰か飼いませんか?
ただし当方でも連絡先はメールアドレス以外解りかねます。
私は猫は飼いません。
何故か。
猫はサカリがくると網戸を破って外界を目指します。
ノミが沸いてシャワーを浴びさせると思てる以上にスリムになります。
怒るとすねて隣に行きます。
しばらくすると隙間から様子を伺う姿を発見します。
「おいで」と声を掛けると「フニャァ」と小さく鳴き少し恥ずかしそうにいそいそと近くに寄ってきて股間を肉球でグイグイ押します。
ゴミ箱のパーティークラッカーの紙テープを飲みこんで尻から垂らします。
ですから飼いません。







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喫茶哀歌(2)

投稿日:2011/02/14
syusyubi.jpg

相撲大好き!
大河ドラマの続きです。
皆々様、沢山の物語を送って頂くのは有り難いのですが、何時載るんだ!とか原稿料は?とか、一切、返事しませんから。
深夜ラジオやないんやから、その辺お願いします。

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そう、五万円。私はKに先ほど申し上げたウソを並べながら、なぜ結局わたしはおじいさんにしか好かれないのだろう・・・とか、うわー着物買ってや るとか言い出してるよ〜だとか考えていたら、五万円が目の前にあったのです。
もうそれはちょっと自分一人で抱えきれない感じ、いつも冷静に生きようとしてきた私ももう限界。気付いたら頭を抱えて、「こんなお金受け取れません。こんなことしていただいても、私は何もお返しできません」と、 苦悩を訴えていました。ひさびさにうろたえました。しかしKは、これはあなたが幸せになるために必要なお金です。お使いなさい。僕は何も望みません。ただお話を聞いてもらいたいだけですさかい。と、なぜか次第に関西弁で諭してきました。正直、助かります、この五万円があれば、滞っていた年金完済、完済人になれる→熱海行ける。受け取りました。
(注:私は当時、熱海秘宝館へ行くことだけを目標に生きていた。)
受け取りました、わたし!知らん人から五万円、もらいました!
今回は宝くじに当たったんだと思うことにしました。で、心の整理の付け方としては、Kはまあお客さんなので会わないわけにいかないですし、何より金を受け取った以上あと何回かは食事に行かないといけないですが、とにかくこういった人の厚意に現金という形で甘えるというようなことは二度としないと、ここに誓ったのであった。そして、懺悔の意味だけを込めて、献血へ行きました。
とはいえ、次に会う約束は、押しの弱い私ですから、断れずにしましたよね。また出勤前にKの会社に呼びに行って、寿司屋へ行くという約束ね。で、話は、あまりにも早い別れへと進んでいくのであった。
寿司の前日夕方、Kから明日のことについて突然の電話がありました。こんな手記を書いてる私ですが、本人には爆発的な感じの良さで接しています。その日も、「あらーKさん。こんにちはー」などと、電話に出ました。すると、「ああ、Kですけど、明日のことですけどなあ、話がありまして電話しましたんや」と言います。「はい、何でございましょう」と聞くと、「明日ですけどなあ、手―ぐらい握らせーや」と言うではありませんか。私は、「握らせません。寿司は握ってもらいますけどね」という一世一代の切り返しでKの笑い声を待ちました。しかし、「手―もあきまへんのんか!!」という驚き声で、私の天才的な切り返しを賞賛する笑い声は聞こえてきません。私は、完全にKを見放しました。つまらん!!という気持ちがどんどん大きくなり、約束の時間も30分遅くしてもらったのであった。
そして翌日。13時半にKの会社の入っているビルの下に行き、そこから到着報告の電話をかけるが無視されました。前日の電話内容が原因としか思えない。本屋で立ち読みしてKからの連絡を待つが、だんだん腹が立って来た。
14時過ぎに「着信に気付かなかった。決して昨日の電話の事を根に持ってるわけやありませんえ」という電話がかかってくる。そして続く衝撃的なことば。「昼飯食ったんか?食ってないなら、そばでええか?」・・・え!?寿司は!?明らかに昨日の電話が尾を引いている・・・。
その後、Kの会社の応接室で出前のそば(多分多少は高級)を食べるKと私。今までの愛人とのあれこれを聞いていると、吐きそうになってきた。
極めつけに、先日の中華料理店のときは、自分の人脈をあれこれ披露してきて「必要とあらばこの人脈を利用してくれ」という感じだったのに、とつぜんあらゆる人脈を隠し出す。そして16時半。Kはとつぜん立ち上がり、「はい、もう帰ってよし。喫茶店は今度行きます。じゃ」と、見送りもせず社長室へ去って行った。
・・・と、これは、え?フラれたとか、そういう話になってくるんですか?私の傲慢なプライドが、そんなこと許しませんよ。とはいえ、こうしてKを失ってみると、底抜けに傲慢になっていたんだなあわたしは、と、多少は反省しています。
人の人生は、一寸先は闇、というか、何があるかわからないですね。寿司を食えると100パー信じていても、現実にならないことがあるなんて。びっくりしましたほんとに!! (完)







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喫茶哀歌(1)

投稿日:2011/02/09


読者投稿の大河ドラマ復活のお便りが沢山寄せられる中、いよいよ新ドラマ(やらせ)がスタートします!
色々と危険なので、これは作り話です!
--------------
喫茶店でとうとう、望んでいたけど現実になったら悩みの種になった、そんな出会いがありました。大金持ちとの出会いが。
相手は昭和十四年生まれのおじいさんです。その人を仮にKさんとしましょう。
とにかくこの話は、数年に一度、おじいさんに気に入られるという宿命を持つ、平安時代のような古くさい顔をした人間が体験した実話である。
私がホールを練り歩いていたら、Kと目が合いました。Kが、「君は、何を目指してここで働いてるの」と聞いてきました。ここで私がヘラヘラとでも笑って何も言わずにごまかしておけば何も起こらずに済んだであろうところ、何かこのじいさん、でかい人脈ありそうだわとか汚い計算が働いた結果「小説家になりたいです」とかほざいてしまったわけです。そしたら、「だったら協力するから明日うちの会社に来なさい」と、名刺を渡してきました。
で、まじかーとか思って、まあ次の日に行く程わたしも人を信じてないですから行かなかったのですが、それから二日たったらまたKが来て「とにかく明日、僕に電話をしてきなさい」と言って、コーヒー二杯、カレー一杯食して帰っていきました。
この電話をかけてしまったら何かが始まってしまうぞーと思ってはみましたが、何だか自分で自分の成長を確かめたいような気持ちでKに電話をかけました。
で、翌日、出勤まえにKの会社へ行く約束をし、実際、行ってきました・・・。まあ、予想よりは全然いい人ですし、桁違いの金と人脈の持ち主だったわけですが、あまりにもすぎて怖過ぎる・・・!今日のKのスケジュールも、午前中○ーニ○グプロの社長と会う、昼、○○(言わずと知れたわたくし)と会う、夜、モンゴルから帰国した朝○龍と会う、、、という、明らかにおかしなサンドイッチ・・・。
そもそも○ーニ○グの○○って、○○○では!?朝○龍って、暴君では!?そんな疑問を、投げつけてみました。すると、○○は本当はおとなしくていい奴、朝○龍は広い土地で育ったんだから、日本の狭い風土で彼の性格を当てはめてはかわいそうだとの回答。そして会社を出て中華料理屋へ連れて行かれ、なぜかそこでKはおもむろに朝○龍に電話をし、私に何か話せと言いましたが、私は何も朝○龍に伝えたいことがなかったので「結構です」と言いました。自分の、こういうミーハーじゃないところが立派だな、なんて自分で自分を褒めてるうちに、KもKで私のことをどんどん賞賛してきています。Kはとにかく私を気に入っており、私の人格も自分の都合のいいように勝手に作り上げていました。
その私の性格というのが、「何でも話せる友達がいないから、ワシがその相手にならなければ」というものと、「自分をさらけ出すのが苦手だろうから、このままでは小説家になどなれない。まずはワシがこれまでの人生を全50回くらいにわけて伝えて信ぜよう。その後お前さんもさらけ出すがよい」というものでした。どちらも却下しました。で、「何でも話せる友達っていうか、むしろ5年間つきあっている人がいるし(←ウソ)」と、「昔ヤンキーで荒れてて、今はそのことを反省しているから、自分をさらけ出すのはやめているだけ(←ウソ)」という二つの設定で納得させることに成功しました。いや、成功したと、思い込んでいたのだ。
何もしていないのに、笑顔で五万円を渡してきたのだから・・・。







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揉人哀歌(3)

投稿日:2011/02/04


大河ドラマもいよいよクライマックス突入です。
良い子は真似しない様に!
特別な訓練を受けた人間だけだからこそ可能な事ってあるもんなんです。

−−−−--------------
(続き)
というわけで、鯉までの9時間頑張りました。ほとんど車に乗って、町の中心部(待ち合わせ場所)から岐阜の果て(古今伝授)、そして鯉への大移動でした。
BGMはさだまさし。傷ついたCDで、DJ風に何度も同じフレーズの繰り返し。さだまさしの皿が回される度に、空気が・・・・辛かった・・・。

最悪な報告があります。150年生きてる鯉は病気になって、入院中でした。鯉料理は、おいしかったです。三村(仮名)は、「食べた後は運動しないと太る」と言い出し、一人でストレッチを始めました。私は、三村(仮名)が以前、「携帯電話でメールばかりしている奴が嫌い」と言ってたことを思い出して、メールをしている風を装いました。実際は、2ちゃんねるのオカルト板を見ていました。
案の定「2人でいて、それは感心しませんね」と言いました。そして、「ここで回数券を切るから、20分揉んでくれないか」と言い出した。私は、「今日のことは人には言わないでください。ここで回数券切られても言い訳できないんでやめてくださいよ」と断りました。「ここは私が払うんですよ。揉んでくれてもいいじゃないですか」とか言ってきて、それもそうか、しかしセコくはないか?と葛藤しました。ここは空気を沈めようと思って、適当に2、3分肩を揉みました。ああ、これから1時間半かけて帰るんだな・・・と思うと、目がうつろになりました。帰りの車でも案の定ほとんど会話が無く、ひたすら前を向いて突き進む二人でした。もう二度とこのじいさんとは遊ばないと、心に決めました。
別れ際、「今日は楽しかったですね。今度は山へピクニックへ行きましょう。わたしがお弁当を作ります」と言い出したので、「これからもう一つの仕事が忙しくなるので、もう会えないと思います。お店でお待ちしております」と言って去りました。もちろん、もう一つの仕事なんかしていないがね。
あくる日、三村(仮名)は店に現れた。そして、「昨日、何があったかは知りませんけど、なんだかお疲れのようですね。何があったかは知りませんけど!」とニヒルな笑いを浮かべました。もうこいつを揉むのは嫌だと思った私は、「たまには私以外の人にやってもらったらどうですか?もっと指が合う人がいるかもしれませんよ」と言ってみました。すると、「僕は、あなたに会いにきているんであって、揉まれに来ているんではないですから」と言い出す始末。この言葉が佐々木蔵之介の発言であったら、迷わず結婚していたであろう。しかし相手は三村(仮名)なので、嫌われたい一方である。もうあかんと思って、それからは「へぇ〜」とか「はい」とか、会話が続かない感じに適当に接しました 。そして、なぜ車ではあんだけ無口で、ここではこんなに饒舌なんだと、むかついてきました。揉み終了。奴は起き上がり、「なんだか、今までで一番心がこもっていましたね。何でかは知りませんけど」と言いました。そうなんです。会話を適当にした結果、一生懸命揉んでしまったんです!か
くして、あくる日も指名された私でした 。
そして、「君に手紙を書いてきた」と言いました。「ああ、それはありがとうございます」と適当な返事をしたら、「でも、出さないほうが良かったかな」と言いました。「出すって?」と聞くと「いや、君の家に」と答える始末。何の悪びれもなく。ここで私は、瞬時にキレる決心をし、「なんでそんなことするんですか。ありえないですよ」と言い放ちました。しかし三村(仮名)はひるむことなく、「メールより、手紙はいいものですよ。ポストをのぞいて、手紙があったら、嬉しいですよ」と言いました。「そういう問題じゃないですよ。私、返事書きませんよ」と言いましたら、「かまいません」とのこと。「先日のお礼ですから」と。まじかーと思いつつ、殺伐とした空気で揉み終了。もはやリラクゼーションではない。笑顔無しで送り出し、さすがに三村(仮名)も反省風味の後ろ姿。その後、店長に怒られた。「○○さんは我が強すぎる」とのこと。この気が弱い私に向かって我が強いなんて・・・と絶句。しかし、先日の鯉の話は大野さんしか知らないんだから、店長からしたら私は何
の理由も無く上得意様に悪態をついたのであって、怒るのも無理ないか!と納得しました。
手紙を勝手に出されたことも、店長は「いいじゃないですか」と言っていました。他の奇天烈なメンバーは、「怖いね」と、賛同してくれました。
実際、数日後に手紙が届き、貼られていた切手は、奴がゴルフのスイングをして いる場面を収めたものでした。そして、自慢の習字で宛名が書いてあったけど、下手でした。
次の日、三村(仮名)が来ても目も合わせず、揉むときも喋らず、適当にしていました。私のそんな様子を感じ取った同僚が、熱湯のフットバスでアシストしてくれました。すると次の日、三村(仮名)は大野さんを指名しました。
「念ずれば花開く」。まさに三村(仮名)の言う通り!私は、三村(仮名)の呪縛から逃れたもうたのだよ!しかし、というか 、やはり店長に「接客」ということについて長時間の説教をうけることになった。でも、聞いちゃあいなかった。帰り際「もう、大野さんに決めたから」と言ってきたけど、「どうぞどうぞ」と言いました。回数券の売り上げが私の手柄でなくなるのは痛手だが、休日をつぶされることと天秤にかければ、屁でもない。と思って屁をこいた。

これで私と三村(仮名)の物語はおしまいです。後日談としては、大野さんも三村(仮名)に遊びに誘われ、一度はOKしたもののドタキャンしたため険悪ムードに。「○○さんのことも大野さんのことも好きになりすぎた。少し距離をおきたい。ところで先日あげた料理の本をやっぱり返してくれないか」という電話がかかってきて、次の日、本を取りに来て、お別れとなりました。

(完)
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揉人哀歌(2)

投稿日:2011/02/01


大河ドラマの続きです。
ペースト転送で指は痛くないのですが、少し心が痛みだしています。
めげずに頑張りましょう。
前回分を公開したら、かなりの痛々しいメールが数多く寄せられました。
ありがとうございました。
何でもかんでも垂れ流す訳ではござーません!

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(続き)そして次の日に、またじいが来ました。私の指名でした。暇だとちらし配りをしなければならず、ちらし配りをしたくない私は、指名してくれたじいに たいして、むしろ好意を持っていたといえよう。この日の会話は、ゴルフの話とマージャンの話。家にゴルフ場があると言い出し、携帯の待受画面を見 せてきました。そこには紛れも無いゴルフ場がどこまでも広がっていた。じいは、「××カントリーさ」と言った。ちなみに、じいの苗字は三村(仮名)です。私はこの客は金持ちであり、店にとって取り逃してはならない人だと感じた。必死で話を合わせた。中国の日本語学校で何年かはらたいら……はたらいていたことがあって、時々中国語が混ざり、話を合わせられない部分もあった。ホールインワン保険に入っていて、その保険金が50万 返ってきたから金持ちだと知った。その50万を使い切ったら、金が無くなるとも言った。しかし、ゴルフ場を持っている以上、金持ちに違いないと確信していた。50万がなくなっても、預金がまだまだあるだろう。
次の日も、また次の日も、三村(仮名)は来た。三村(仮名)は、陸上で国体に出た事があると言った。そして、ある時はベッドの上で三点倒立をし、ある時は店の柵を走り高跳びで飛び越えた。
ある時、「君の家は、△△市□□町2−○−2だね」と、言った。「メモした」と言って、回数券の裏表紙を見せてきた。そこには「△△市□□町2−○−2 ○○○○子」と書いてあった。「なんで知ってるんですか!」と言うと、「秘密」と言いました。
その頃から私の中で、三村(仮名)に対して好意:薄気味悪さ=6:4くらいになった。
その日の会話は、150年生きてる鯉の話。今度見に連れてってあげようと言ってきた。適当に私は「ぜひお願いします」と言った。
揉み終了。三村(仮名)、財布から私のシフト表を出した。指名客には、シフトを渡すんです。「2日はどうかね」と聞いてきた。「は?」と言うと、「鯉だよ」と言った。2日は暇だったし、何より逃してはいけない客なので、「じゃあ行きましょう」ってな感じになった。周りに客がいなかったので、電話番号交換。下四桁はナンバープレートと同じ番号だそうです。待ち合わせに便利!
信頼できる上司、大野さんだけにこっそり報告。大野さんびっくり仰天。でも、大野さんだってお客さんちに遊びに行ってたんです。むしろ、大野さんを見習ったんです。
で、当日。9時に私の家の近所で待ち合わせ。例のナンバープレートで車、すぐ見つかる。出発。会話無し。しばらくして衝撃的報告。鯉は、鯉料理の店にあり、鯉も食べるということ。それはいいとして、その予約が18時!!!このじいさんと、そんな時間まで何して遊ぶの?帰りたい・・・。とても辛い一日になる予感がしました。
〜突然ですが、むかついた三村(仮名)の台詞コーナー〜

私「どこに向かってるんですか?」
三「ミステリーツアーに行ったと思いなさいよ」←これが一番むかつきました

・最初に連れて行かれた『古今伝授の里』にて
三「君にこの書のよさが分かる?」
三「僕といると、勉強になって楽しいでしょ」×100回
三「君が受験でした苦労なんて、うちの娘の4浪に比べれば大したものじゃないよ」←勉強が嫌いだと言っただけで!そして、娘は△□芸大の大学院らしいですが、だからなんなの?ふざけんな!
ちなみに、その娘は何とか食堂という有名なレストランでバイトしていて、そこの店の本が出て、娘が写っているからと、わたしにその本をくれました。「念ずれば花開く」という自筆の下手な書もくれました。







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揉人哀歌(1)

投稿日:2011/01/29


痛い痛い!
HP読者から悪質な(面白)投稿がありました!
余りにも長いので何回かに分けてここに公開します。
これを読んでもライブ告知や新商品の宣伝等は送ってこないで下さい。
後、実名・実住所等全開でしたので、さすがに伏せ字にさせていただきます。隠しコマンド(上上下下左右右左等)を打ち込むと浮かび上がるとか上がらないとか。
長いですが、大河ドラマを鑑賞するつもりの方は読んで下さい。
決して楽をしているのではありません!

−−−−−−−−−−−-
最悪な出会いがありました。私はその日、店の前でチラシ配りをしていて、「お疲れのところございませんか?」と一人のじいさんに問いかけました。じいさんは、「疲れてますねー」と言いました。
じゃあ、いかがですか?すぐご案内できますよ。じゃあ、お願いしよう。では、こちら受付です。てなかんじに受付を済ませ、私が揉むことになりました。20分のボディーケアコースでした。
ベッドに案内して、うつぶせになったそのじいさんにとりあえず名乗りました。すると、じいさんは、お姉さんがやってくれるの?じゃあ、40分に変更!と、おべっかを使ってきたので、私はあらあら…などと言いながら受付にコース変更の手続きをしに行きました。店長に褒められた私は調子に乗って、「ちょっとね、延長いかがですかって言っただけなんですヨ。まぐれですよ」などと、うそぶいていました。
このときはまだ、じいに対して、むしろ好意を持っていたのであった。
ひとしきりじいを揉みつつ、会話メインでほとんど真面目に揉まず、終了。
なぜかかなり好意を持ってくれたので、17000円の回数券を勧めた。あっさり購入。また褒められたので、「ちょろいもんですよ」と、今度はうそぶいたわけでもなく、本気でそう思ったのでした。







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名面接犬

投稿日:2011/01/26
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HP読者からメールが届きました。
現在、就活中の皆様のお役に立てば何よりと思って以下全文をここに公開します。
色々ありますが、全体的に頑張って下さいね!

−−−−−−−−−
就職難です。今の時代は大変です。 前に面接を受けた時のこと。とある会社に応募して面接となり、張り切って行きました。 家族経営という感じの小さな会社でした。 出迎えてくれた方、たぶん奥さま。犬を抱いて登場しました。 「こちらの席でお待ち下さい。」通された部屋で待っていると先ほどの奥さま登場。後から犬も登場。 向かいの席に奥さま、そして犬も座り面接が開始されました。 「職歴は?」などと聞かれている時も、「志望動機は?」などと聞かれている時も、そばには犬がいました。 奥で電話が鳴り、人がいないため奥さまが席を外した時、私と犬が残されました。 犬がこちらを見ていたら、ちょっと気持ち的に困るなと思いながらおそるおそる見ると、犬は違うところを見ていました。 何となく残念な感じもしながら奥さまが舞い戻ってきました。 あれこれ話をして面接終了。 結果は後日連絡しますとのこと。 「失礼します」とお辞儀をし、犬にもちょっと会釈をしましたが、犬の眼には私は映っていませんでした。 結果は不合格。
そうですね、犬にさえ見てもらえない私ですから。







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