烏賊屋台
投稿日:2011/06/30最近、自分の中で流行っていた ど根性ガエルが終わりました。
観たことがあるけれど、内容まではそこまで憶えていない方が大多数ではないでしょうか。
私も、ちゃんと観るまではピョン吉がへばりついたシャツはTシャツと思っていましたがハイネックのシャツでした。
ど根性ガエルにはたくさんのキャラが出てきます。
実は一番男前な奴は、他でもないゴリライモであることを発見しました。
そして何故かしらど根性ガエル内のゴリライモは救われることが少ないことも発見しました。
ゴリライモは番長的なポジションでいます。したがっていわゆるヒール役かと思いきやそうでもないのです。
性格の悪さでいくと、主人公のひろしの方がよっぽど悪い印象です。
さて、何故ゴリライモは救われないかと言うと、とあるゴリライモのお祭りの話。
お祭り当日、ゴリライモの母親は風邪で寝込んでしまいます。
母親思いのゴリライモは家業の魚屋で母の代わりに奮闘します。
店で魚を売り、配達に出かけ大忙しです。ゴリライモの意中の女子、京子ちゃんも陰ながら感心をしていました。配達中のゴリライモに不運が起こります。普段から下駄履きなゴリライモ。
鼻緒が切れてしまいました。困っていると京子ちゃんが現れ、自分のハンカチを切り鼻緒をすげてあげます。
ゴリライモ昇天。嬉しくてがぜんファイトが湧いてきます。
売れ残ったイカを手にお祭り会場に行くゴリライモ。イカ焼きで儲けをもっと出そうと考えます。
それを見ていた京子ちゃん、「私手伝ってあげる!」と一緒にイカ焼きを売ってくれることになりました。
ゴリライモは嬉しくてたまりません。妄想で夫婦にまでなってしまいました。
そりゃそうです。好きな彼女がこんなにも自分の為に何かしてくれるなんて滅多にないです。
さて、京子ちゃんのおかげでイカ焼きもすっかり売れてしまいました。
残った2本のイカ焼き。
ゴリライモはこっそり取っておいたのです。そう、京子ちゃんと2人で食べるため。
しかし、京子ちゃん「これ私にくれるの!ありがとうゴリライモさん!」と2本とも取って行ってしまいました。
追いかけるゴリライモの視線の先には京子ちゃんがイカ焼きをひろしと2人で仲良く食べる姿。
涙で前が見えません。
そして視線を落とすと足元には京子ちゃんが鼻緒をすげてくれた下駄。
ゴリライモ、その下駄をそっとそーっと川へ落とします。そう、何かを断ち切るように。
そしてど根性ガエルのゴリライモの話は終わりとなりました。
ゴリライモ、何一つ救われずに。
しかし次回のど根性ガエルでは何もなかったかのように京子ちゃんと絡むゴリライモがいました。
大人になるってこういうことなのかもしれないと悟った瞬間でした。