喫茶発注
投稿日:2013/08/01喫茶店でメニューを開くと「かき氷フェア」が開催されていました。
イチゴの鮮やかな赤、抹茶の深い緑、ブルーハワイの毒々しい青が
鮮やかで目に飛び込んで来たのです。
店員が伺いに近寄って来てくれたのですが、
待ち合わせの相手はまだ到着してなかったので、
注文を待って貰う事にしました。
店員が置いてったお冷やを飲みながら、
再度フェアのページを見て検討をしました。
第一印象では
1位イチゴ
2位抹茶
圏外ブルーハワイ
ですが、よく見てみると抹茶にはアンコが忍んでいました。
高ポイントゲットで抹茶が1位に踊り出たのです。
対して前回1位のイチゴは、練乳のアシストが逆に足を引っ張る形となり、
2位に降格してしまったのです。
ページの下に目を移すと、
お得なセットが紹介されていました。
コーヒーかアイスコーヒーとかき氷のお得なセットでした。
待ち合わせの相手がコーヒーかアイスコーヒーを頼むなら、
すかさずかき氷を発注して、
後付けセット化計画を発動するのはどうでしょう。
思案していると待ち合わせ相手がやって着ました。
ここでふと思い出したのですが、
私はとある仕事の打ち合わせで喫茶店にいるのでした。
果たして、初対面の仕事相手に対しての、
「後付けセット化計画」の発動は正しいのでしょうか。
名刺交換をしながら、考えていましたが、正解が解りませんので、強行発動する決意を固めました。
メニューを渡して所望する品は何かを尋ねると
「コーヒーは嫌いなんだよねー」と言いながら店員に
「アイスレモンティ」と伝えました。
「お客様は?」と伝票を手にした店員に見つめられましたが、まさかの展開に動揺し「バナナジュースを」と言ってしまいました。
やがてアイスレモンティとバナナジュースが運ばれてきて、
それを飲みつつ打ち合わせを行いましたが、
隣のテーブルの小学生からの
「俺もあのバナナジュース飲みてえ」の声が響いていました。