企画会議
投稿日:2012/03/02先日、お世話になっている会社に訪問した時の事です。
何かミーティング中だったみたいでした。
一旦ミーティングは中断となり、タイミングの悪い私の相手をスタッフがしてくれました。
その人に玄関付近で用件を、そそくさと話します。
奥の席でパソコンを触っていたそこの社長さんからチラチラと視線を感じました。
その社長さんは、普段はめったに事務所には居ない方で、人物像などはまだまだ私は知りません。
いずれにしても、タイミングの悪さにご立腹の様子です。
慌てて「お世話になってます。お忙しい所すいません。」と遅まきながら簡単な挨拶をしました。
すると社長さんは「ちょっとココに来たまえ」的に手招きをします。
近づかない訳にはいきません。
ヒタヒタと近寄ると、私の顔をジーと覗きこんでいます。
どうも口元を見ているみたいです。
「何でしょうか?何か付いてますか?」
「…イーてして」
「は?」
「イーて、イーてして!」
自分みずからがイーてしながら言います。
しかたなく私もイーてしました。
「ホンマやなあ」
社長さんは鷹揚にうなずきながら感心しだしました。
その時、デスク上のパソコン画面が目に映りました。
以前の『よみもの』のヤニをとる回が写ってました。
こっそりスタッフさんにイーの理由を聞きただします。
そこの会社の今後の情報発信の方法として、ブログなりツイッターなりフェイスブックなりを取り入れていく為のミーティングをしていたらしいのです。
それらのサンプルの一つとして何故か『よみもの』が取り上げられました。
次第に歯のヤニ汚れを気にしだした社長さんは、情報発信は二の次となり、やがてミーティングの議題が「男の身嗜み」みたいな事に変わっていったらしいのです。
社長さんは写真をクリックして、画面一杯に商品写真を引き伸ばし、まだウンウンと頷いています。
「コレいくらするの?」のバカ質問を受けながらも、全ての流れを把握した私は
『「よみもの」は情報発信なんかではなく、(社会不適合児な私自身の為の)リハビリです!』
と力強く宣言して立ち去りました。
皆さんポカーンとしていました。