片手万歳

投稿日:2013/06/05
watage.jpg

梅雨というのはこんなに暑いのかという程、日々日光が照りつけます。
それに伴い、気になるのは汗です。
私=タオルというのが夏の定番のスタイルとなり、
タオルがある意味夏の私のトレードマークの様にもなっています。
また、タオルをうっかり忘れた時にはどのように汗をぬぐうのかが
重要な問題になってきます。
大抵、尻ポケットに入っているハンカチを使うのですが、
顔周りだけでハンカチの全てを使いきるような感じですので、
乾かしつつ、だましつつ過ごしています。
そうなると首や手などからわき出す汗に関してはどうすることもできず、
1日の終わりに家に帰ると気持ち悪い全身を放りだしたくなります。
そんな中、ここいら私の心を痛めているのはわき汗です。
なぜか右側がひどく、匂いも気になって仕方ありません。
昨年より活用している制汗料を毎朝丁寧に塗布しているのですが、
わき毛が邪魔をしているように思えてなりません。
できれば皮膚に浸透させたいところですが、
毛がその侵入をことごとく阻み、塗布する度早朝の草木のように
制汗料で湿り気を帯びた毛が光にあたりキラキラしています。
ものすごく腹立たしい気持ちになります。
かといってわき毛を剃るのもはばかられます。
何故なら、左側は特に問題がないからです。
右側だけ剃ってしまっては、色々な意味で不都合となります。
滅多に着ませんが、うっかりランニングをチョイスしてしまった場合は
絶対わきを上げることはできません。
また、半そでを着たとしても、袖からはみ出る毛が左側だけだった場合、
おそらく2度見されることは避けられないでしょう。
うっかり温泉に行ったとしても、同様の事態に陥ります。
そんな訳で毛は残しつつ、わきを何とか爽やかに保ちたいと考えたのが、
移動中の車内では、右手のみをバンザイ風にやや後方に上げ、
わきを全開にして窓からの風をあてるという手法です。
「黒木香でございます」というポーズで毎日を過ごしています。
今年は内腕から日焼けが始まっています。


カテゴリ:出会い

公開収録(120)

投稿日:2013/06/04
kanbanken.jpg

『第百十九回O&A始まります』
人間の本来の性(サガ)は如何なる物であるのか?アナタの心の隙間を、埋めて建てて掘り起こす「O&A」のお時間です。
参加希望の方はお気軽にご応募下さい。面白ければ採用させていただきます。ボツになっても恨みっこ無し。
それでは
『第百十九O!』
「散歩中の犬が思う事」

『&A』

・「あ!犬畜生や!」PNフーセンの虎五郎
   →自分をかえりみた方が良いんですが、哀しいかな無理です
・「お前のダイエットや健康のために歩かせるなよ〜」PN椎名
   →抱かれて歩くパターンならば、一層強く思う事でしょう
・「雨は雑巾臭いくなるから嫌です」PN駅部田のスナフキン
   →濡れた犬の固まった毛の臭さは、異常です
・「本当は家の中でウンコしたい」PN裸足の大将
   →けどね、座敷犬だけは勘弁なんです
・「小便分配、小便分配」PN椎名林檎
   →マーキングのペースを考えて、小便を垂れ流してます
・「アスファルト近いわ〜」PN西所沢
   →物心ついた頃は、理解してませんでした
・「矢口真理ウケるぅ〜」PNトランス脂肪酸
   →ほぼアイツらは、所詮そんなモンです
・「草のニオイを嗅がねばならぬ」PNビリーバンバン略してバンバン
   →我々人類には想像できないですが、重大事項なんですって
・「俺が本気で走れば、コイツなんてすぐ捲ける」PN榊原育英
   →合わせてくれてます、伴走犬です
・「アイツ…エエ飯喰うとんな」PNホワイトドラゴン略して白竜
   →鼻と尻からのメッセージで、深い所まで丸分かりです
・「この角を曲がったとこの家に飼われたい」PN松岡芭蕉
   →キレイに刈り込まれた、広い芝生の家です
・「柴、柴、雑種、ポメラニアン、雑種、野良、柴、」PNダン吉&なお美のオマケコーナー出身
   →野良の生き様に、憧れてます
・「セパ交流戦て必要?」PN亀
   →私は必要無いと思います、むしろ球技は全部必要ありません
・「美味いんやろか?キャトフードって」PNハリケーンJr.
   →首輪の無さや歩き方から、優雅なイメージを抱きました
・「蚤の事のみ」PNミス犬面選手権
   →神経質な犬でした、アバラ浮いてました
・「今日の夕飯もドックフードか…」PNマカロニサラダ記念日
   →人間で言うと、トーストみたいな感じでしょうか
・「骨美味しゅうございました、骨美味しゅうございました、本当に本当に美味しゅうございました」PN宇宙恐竜ゼットン
   →鶏の骨は刺さるから、犬に与えては駄目です
・「飼い主に糞を持たせたい一心」PN目指せ度会の裕次郎
   →スコップとナイロン袋を、酷使させたいのです
・「鎖に繋がれて奴隷丸出しやん、ワシ」PN主婦歴5年
   →柱に巻い捕まって、可動率が落ちてます
・「見た目は犬、頭脳はコナン」PN平日は眼鏡
   →評価としては「お手すら出来ない犬」でした
・「首輪の下が痒い」PNピンポン
   →思い起こせば、首輪を洗った経験がありません
_____________
沢山のご応募本当にありがとうございました。
今回の大賞はダン吉&なお美のオマケコーナー出身でした。
今回は「初心者キャンペーン」に相応しく初投稿の方々の活躍が目立ちました。キャンペーンは続きます。これからもO&Aのセンスを磨く為に精進を続けましょう。
後Oの候補も受け付けています。
次回の第百二十回大会のOは
『ナンパする際のダメな声かけ』(by几帳面)
となります。
6月9日までに名前かペンネームを記載の上、件名タイトルにO&Aと書いて
info@firstbase.jp
まで送って下さい。
よろしプッチモニって凄いメンツだったと再認識!


カテゴリ:O&A

男子旅行

投稿日:2013/06/03
keisatuken.jpg

男旅、というフレーズを聞くと某車のCMのように
父と息子の親子旅、のイメージが沸きます。
先日、観光地にいった際に一番多く目についたのは「カップル」でした。
続いて「家族連れ」「女子同士」「男女混合グループ」そして最後に「男子同士」です。
女子会というのがあるので、女子同士の旅も女子会の延長上のような雰囲気で
そりゃ楽しいだろうと言うのは分かりますが、
男子同士で集まって、というのには何を足しても
「不毛」にしか思えないのはどうしてでしょうか。
女子会ならぬ「男子会」という名目で集まり、酒を呑んだにせよ、
「そこに未来はあるのかい?」と言ってしまいたくなります。
ましてや旅です。
観光地を闊歩し、お土産などをチョイスし、
チェックインをして風呂に入り、
酒を呑みながら夕食を食べ、また風呂に入り、
皆で布団を並べて寝て起きて、
朝ごはんを食べてチェックアウトをして、また別の観光地に行く。
合間、合間はどういった感じなのでしょうか。
まず、観光地を闊歩してお土産をチョイスする時。
「俺、このお菓子にする」など言ったりするのでしょうか。
または無言で選び無言で購入し、何食わぬ顔で歩くのでしょうか。
お風呂にしてもそうです。
同じ部屋な為、施錠の関係で勝手に風呂に行くわけにはいきません。
行くなら行く旨を、または連れ風呂しなければなりません。
「俺、風呂に行くけど、どうする?」という問いかけや、
リーダーシップを発揮して「おいー、風呂に行くぞー!」と
若干はしゃぎ気味で宣言するのでしょうか。
酒が入れば別段問題はありませんので、
夕食はスムーズに流れると思われますが、
就寝時などは同じ部屋な為、寝る前には色々決めねばなりません。
一斉に寝るのか、起きているなら誰が電気を消すのか。
「おやすみ」の言葉もきちんとかけないといけないように思われます。
そして朝です。
眠い目をこすりつつ、朝食を食べるのですが、
その時の「おかわり」などはどのような感じなのでしょうか。
おひつが食卓の真ん中にあるとは限りません。
おひつが近い人に「悪いけどよそってくんない?」と言ってみたり、
「温泉卵、うまいな」などと発言したりするのです。
そして朝食が済んだら各々準備を整えチェックアウトをする時に、
「楽しかった旅行が終わるな・・・」と、
センチメンタルな気分を味わいながら宿を後にするのです。
最後に発する言葉は間違いなく「また、行こうな」でしょう。
不毛です。


カテゴリ:出会い

競争社会

投稿日:2013/06/02
oto.jpg

ネットのオークションに参加しました。
私の生涯を通じて、オークションに絡んだのは二度目です。
最初のは、幼稚園の時に親達が家にある不要品を、
何の脈絡も無く持ち寄って、近所の人も含めて身内のみで開いたものでした。
当時は廊下から眺めていただけですが、
中古のすき焼き鍋が最後まで売れ残り、
持って来た当人が10円で落札した事が、
斬新な衝撃となったみたいで、未だに明確に覚えています。
最高値は、洗面器に山盛りの朝採りアサリだったのは漁師町の地域性でしょうか。
おそらく売上は、幼稚園のイベントの寄付金にでもしたのでしょう。
ガラクタ類を無理矢理トレードさせたお金で、バス旅行とは誠に乙な話です。
今回はそれ以来のオークションです。
ネットのオークションは、
実際の商品を手に取って眺める事は出来ないので、
コメント・写真と評価を頼りに見極めねばなりません。
コメントは本人発信ですし、
写真は様々な方向から撮影したり、アップにしたりとなっていますが、
画像処理技術が目覚ましい昨今ですので、
どちらも鵜呑みにする訳にはいかないのです。
「評価」というのがあって、読んでみると
『コイツはとても良い出品者です』や
『コイツは普通の出品者です』や
『コイツはとても悪い出品者です』と書かれています。
個人的には「とても悪い奴」から「良い品」を買いたいのですが、
「とても悪い奴」は当然悪い出品者ですので、
過去に何らかのトラブルがあったのです。
難癖を付けてるだけの購入者もいるでしょうが、
用心深さが大切と心得ねばなりません。
クレームに律儀に反論している人や、捨て台詞を吐いている人も存在して、
どの人から買えば正解なのかを決めるのに、異様に時間がかかります。
何はともあれ一人決め入札に参加しました。
『100円!』
『105円!』
『199円!』
『210円!』
『…』
『…』
『210円で落札!』
みたいなラリーを想像していましたが、
『入札する』のボタンをクリックすると、
その瞬間に『別の人が高値を付けました』と表示されます。
しかも、いきなり500円単位の上げ幅でしか受付てもらえません。
再度クリックして値を吊り上げても、
『別の人が高値を付けました』と一瞬で表示されます。
調べてみると敵は『自動入札』の秘技を使っていました。
ひたすら入札を続けた結果、
遂に私が『高額入札者』の栄冠に輝けました。
どうやらようやく、敵の秘技を打破した模様です。
当初の予算をかなりオーバーした恐怖で頭を抱えていると、
5分後に敵が更に上乗せして、高額入札者の栄冠を奪われました。
そのままオークションは終了しましたが、
ネット上のラリーは実際のラリーよりも何倍も危険だと感じていたのです。


カテゴリ:企画会議

出雲大社

投稿日:2013/06/01
yuuyake.jpg

今年は出雲大社と伊勢神宮で式年遷宮が行われるので、
それぞれの地元では、遷宮効果で観光客を呼び込む為に
盛り上がっているらしいです。
当然、地元の伊勢神宮の方が馴染みがあるのですが、
ココで取り上げてメリットがあるかないかで言われると、
「ない」と言わざるを得ませんので今回は出雲大社の話です。
記憶にある限りですが、出雲大社へは数年前に一回だけお参りに行きました。
当然ながら参拝後に「出雲そば」を手繰り、
鬼太郎などと写真を撮りつつ蟹でもほじろうかとの観光コースです。
日本海沿いの道は、何回かに分けて島根から新潟まで走りましたが、
ほとんどが想像以上に田舎風景ですが、出雲もそんな感じでした。
さて出雲大社に到着しました。
建物は立派で、雰囲気も良く、
流石「るるぶ」か「まっぷる」かで表紙を飾るだけの事はあります。
「ザ・テレビジョン」ならば、
年末年始号を飾るジャニーズのグループと言った位置づけでしょう。
ここでのイベントは大しめ縄に賽銭を器用に入れるというものです。
本来はやってはいけないようですが、
なぜかしら「うまく入ると願いが叶う」といった話が流れ、
私が行った時にも結構な数のお金がしめ縄に刺さっていました。
やり方としてはしめ縄の下に立ち、
賽銭を垂直に放り投げ、しめ縄の下の部分に刺さるように入れるといったものです。
ですので、どのあたりに入れるかも重要なポイントとなります。
結構な数のお金がひしめき合っているので、
例え垂直投げがうまくいっても、先客によって阻まれることがあります。
そして願いが叶うには「1回で成功」といった難問があります。
出雲の神さんがそんなんで選別するとは到底思えませんが、
そう言われると1回で成功したくなるのが男と言うものです。
しめ縄の下に立ち、イメトレをした上で投げました。
5円玉は無回転でしめ縄に吸い込まれ、「スポ」といった感じで入って行きました。
「成功だ!」と思った瞬間に、はなから入っていたいくつかの賽銭が衝撃で
ジャラジャラ落ちてきました。
私の周りにいた何人かの観光客からの強い視線を感じながら途方に暮れました。
とりあえず落としたお金を拾い集め、賽銭箱に入れて鈴を鳴らしお参りしました。
周りの人は「他人を蹴落としてお参りしてやがる・・・」と言った、
無言の何かをぶつけてきますが、素知らぬ顔で出雲大社を後にしました。
その後、出雲そばを素知らぬ顔で食べましたが蕎麦に1本髪の毛が入っていました。
いつもなら文句を言うところですが、出雲大社のバチだと思い黙っておきました。
それから特に可もなく不可もない日々を送っています。


カテゴリ:出会い

牛丼情報

投稿日:2013/05/31
itien.jpg

先日、お昼に牛丼を食べました。
混み合う店内でカウンターに案内され、
メニューも見ずに注文を終えてから周りを見ると、
客の大多数がスマホをいじりながら、
待ったり食べたりしていました。
画面を指で弾きながら、眉間にシワを寄せたり、ニヤついたり、もちろん頬張ったり、飲み込んだりの軽作業を行っていました。
折りたたみ携帯所持の私と、携帯さえ持っていなさそうな爺さんの二人だけが、
何もせずに椅子に佇んでいました。
なかには、友達同士で来店した若い男性が、
連れ合いがいるにも関わらずスマホを各々いじっていました。
お互いがスマホで喋り合っている訳ではなさそうですし、
目の前にいるのにスマホで喋り合われても、こっちとしても困ります。
牛丼を待つ間は、「手持無沙汰で暇を持て余してまして」の言い訳が解らないでも無いですが、
目の前に牛丼がスタンバったら、少なくともその牛丼に集中すべきなのです。
スマホユーザーの八割が知らない事らしいのですが、
実は、牛丼を食べる時は別に手持無沙汰などではないのです。
むしろ、牛丼は稀に見る非常に忙しい食事形態なのです。
その事実を理解している私などは、その準備の為の緊張感やらプレッシャーやらをも、
味わう為に来店していると自負している位です。
どうしてなのかを説明しようとした時に、目の前に牛丼が運ばれて来ました。
箸の準備以前に、まずすべき事は、
牛丼をよく観察する事です。
時間帯によっては、煮詰まった場合や薄炊きの場合があるのです。
どちらでも美味いのですが、口にする前に「今日はこのパターン」の準備を、舌やら食道やら胃やらに促さねばならないのです。
この場合は肉の色や玉ねぎのヘタリ具合を見極めて、
経験に基づいた精確なインプット力が求められます。
更に米のツヤで炊いてからの経過時間も読み取り、インプットします。
一口分を口に入れて、インプット情報を上書きし、アウトプットを行い促します。
それに牛丼はぱっと見の外見だけでは、ご飯の量を計り知ることができません。
ただただ食べてる風を装いつつ、もくもくと食べ進めながら、
アクセルとブレーキとクラッチとサイドブレーキを操るが如く、
肉とご飯の量を加減しながら、
時には紅ショウガのアクセントを加えながら、
七味唐辛子の追加を投入しながら、
時にはお茶や水でリセットしながら、
最後の一口に最高のバランスを持っていくように食べる食事なのです。
思いのほか、忙しい知略的な要素を含んだものなのです。
スマホなんかをいじっている場合ではないのです。
スマホいじり隊の食事は案の定はかどらず、
すばやく食べれる牛丼にかなりの時間をかけ、
後から入った私に先に会計を済ませられるハメになったのでした。
ただの早食いなのかも知れませんが。


カテゴリ:グルメ

梅雨之夜

投稿日:2013/05/30
bikini.jpg

先日この地域も、無事に梅雨入りしましたが、
季節を現す言葉の中で
「梅雨」だけが「入り」を付ける不思議さに、皆さんは気付いているのでしょうか?
春になっても「春入り」とは言いませんし、「夏入り」「秋入り」「冬入り」とも言いません。
その替わりと言っては何ですが
「春めく」「夏真っ盛り」「冬籠もり」のように「春」「夏」「冬」に関してを、特別な表現で言う事はあります。
しかし「秋」には何もありません。
サンマを食べた時に「秋やねえ」と言っておしまいです。
後輩の「冬」には「冬支度」やら「冬将軍」等も用意されているというのに…。
私は常々「秋」がとても可哀相に思っています。
しかしながら今日は「梅雨」についての考察ですから、
「秋」の不遇に関しましては、やっぱり秋に行いたいと考えている所存です。
さて「梅雨入り」で無事に「梅雨」となった梅雨ですが、
『始まりあるものいつかは終わる』の言葉通り、
やがては梅雨にも終わりがやってきます。
この辺りは、平家物語の出だしを彷彿とさせないでもありません。
その梅雨の終わりは「梅雨明け」と言いますが、
またしても特別な言い回しで現しています。
日本語の中で『入って明けてくる』ものは、
私の調査によると「梅雨」だけでした。
入ってくるものは「土俵」「嫁」「水」、
明けてくるものは「年」「夜」「任期」と多数あるのですが、
両方は「梅雨」だけです。
こんな事を考えながら、梅雨の毎日を過ごす私です。


カテゴリ:企画会議

足湯之男

投稿日:2013/05/29
ijin.jpg

某有名温泉地で観光をしてきました。
日帰り入浴や、あちこちに点在する足湯など、
温泉地ならではの楽しみがある所です。
もちろん宿もたくさんあり、
町をうろつく大多数が今晩付近の宿で一泊するのだろうと思われます。
足湯には様々な客が足を突っ込み、旅情を楽しんでいます。
私も同様に足を突っ込み旅情を楽しみつつ、
隣に座った知らない子供をかまっていました。
最初は誰も入っていませんでしたが、一人二人と増え、
最終的には「私も入りたいな・・・」と視線を送る人も出てきたので、
心優しい私としては場所を譲ることにしました。
タオルで足を拭いていると、灰色のシャツに灰色のズボンでコーディネートした、
若い男が足湯をしげしげと眺めています。
大抵、観光地ですので家族連れであったり、カップル同士であったり、
友達同士であったりと何らかの同行者がそばにいたりしますが、
その灰色男の周りには特に同行者が見当たりませんでした。
しきりに足湯を眺めては何やらブツブツつぶやいています。
時折、あごの方に手をやり何か考え事をするかのようにうなづいたりもしています。
ただ、一向に足湯に浸かろうというはしません。
私以外の人も足湯から退散をし、場所も空いているのですが入ろうとしません。
たぶんですが、灰色男は入りたいのだと思います。
どういった経緯でこの温泉地に来たのかはわかりません。
同行者がいるのかもしれませんが、あきらかに足湯には1人できています。
そして灰色のズボンにはハンカチも入っています。
入ろうと思えば入れるけれど、どのように入ればいいのか画策しているのだと思います。
しきりに眺め、時々何かをつぶやき、うなづいては何かをつぶやく行為は、
「この足湯は本当に温泉なのだろうか、効能が書いてある表は見当たらないな。
うむ、どうしようかな、入ろうかな。 でもただのお湯かもしれないぞ。
うむ、どうしようかな、皆はこの事には関心はないのだろうか、うむ。
でもせっかくだから入ろうかな。 うむ、もう少し人が引いてからにしようかな。
うむ、私は1人でも別に平気なのだが、うむ、できれば人がいない方がいいな。
よし入ろう、おや、私が座ろうとした場所に人が来てしまった。
うむ、仕方がない、もう少し待つとしよう。 うむ。」という自分を演じているのでしょう。
淋しいのです、1人で足湯は。
心優しい私は灰色男の一部始終をしかと見つめ、心でつぶやきました。
「早よ、入れや」


カテゴリ:出会い

公開収録(119)

投稿日:2013/05/28
temahimane.jpg

『第百十八回O&A始まります』
人間の本来の性(サガ)は如何なる物であるのか?アナタの心の隙間を、埋めて建てて掘り起こす「O&A」のお時間です。
参加希望の方はお気軽にご応募下さい。面白ければ採用させていただきます。ボツになっても恨みっこ無し。
それでは
『第百十八O!』
「○○過敏症」

『&A』

・「かつら過敏症」PN小倉トースト
   →かつらに対して、ほのかな憧れがあるのでしょう
・「左目だけ過敏症」PN椎名
   →瞼のピクピクを自慢するホステスは、胸元がザックリ開いています
・「噛むアナウンサー過敏症」PNマカロニサラダ記念日
   →昼の公共放送のラジオは必聴、女性陣二人が該当してます
・「過敏症過敏症」PNチャボ・ゲレロ
   →無菌室で育てると、ひ弱さが目立ちます
・「屋台の食べ物過敏症」PN目指せ度会の裕次郎
   →個人的には、から揚げのニオイがアウトです
・「オープンキッチン過敏症」PN宇宙恐竜ゼットン
   →手際の悪さや、落とした時のリカバーが気になります
・「フリル過敏症」PNケッコウ仮面
   →男性でコレならば、原因はオカマと呼ばれたく無い一心です
・「丸丸過敏症」PNトランス脂肪酸
   →三重丸ならば、なんとか辛抱出来ます
・「名古屋の番組過敏症」PN松岡芭蕉
   →ほぼ価値がありません、出演者と制作者のW原因でしょう
・「過敏SHOW」PN駅部田のスナフキン
   →見世物小屋ではありません、研究です
・「ちょっとだけよアンタも好きね過敏症」PNOi!スター
   →ピンクライトとタブーで発症します、加藤茶でもです
・「濁音過敏症」PN伊勢の荒鷲
   →『ダ』と『ビ』が該当する為、症状が上手く伝わりません
・「ダジャレを言う人過敏症」PN榊原育英
   →ダジャレを作る事が、芸事と言い切るバカがいました
・「おそらくその症状は過敏症ですな過敏症」PNランボルギーニ(カウンタック)
   →医師団も、手の施し様が無いんだそうです
・「杉花粉過敏症」PN椎名林檎
   →略すと「花粉症」です
・「落合元監督の発言過敏症」PN裸足の大将
   →それっぽいウンチクですが、喋るガマ蛙に見えなくもありません
・「花瓶過敏症」PNライオネスと飛鳥
   →インチキラップではありません、首を切られた植物の呻きが聴こえるのです
・「スーツ過敏症」PNコンビニ堕天使
   →GLAYのコンサートに初めて行く時に、成人式のが登場します
・「ギターソロ過敏症」PNビリーバンバン略してバンバン
   →万一それがエアーなら、更に倍となります
・「ゆり篭から墓場まで過敏症」PNフーセンの虎五郎
   →福祉しか言えない政治家は、概ね0点なんだそうです
・「私の私の彼は過敏症」PN石野卓球
   →二人で協力しながら、支え合う決意です
_____________
沢山のご応募本当にありがとうございました。
今回の大賞は僅差で石野卓球でした。
今回は難しいOに過敏に対応して頂きました。しばらく初心者キャンペーンを開催致します。これからもO&Aのセンスを磨く為に精進を続けましょう。
後Oの候補も受け付けています。
次回の第百十九回大会のOは
『散歩中の犬が思う事』(byコンビニ堕天使)
となります。
6月2日までに名前かペンネームを記載の上、件名タイトルにO&Aと書いて
info@firstbase.jp
まで送って下さい。
よろしプベレスト最高齢下山!


カテゴリ:O&A

幸福小物

投稿日:2013/05/27
tezukuri.jpg

昔から占いはあまり信じるタイプではありません。
朝の出かける前にやってくる「今日の運勢」なども、
良いことも悪いことも朝から知りたくねぇわ!と思い、
いつもチャンネルを替えていました。
そもそも星座別という辺りで大まかすぎだろうと言うのも、
私が信じない要因のひとつかもしれません。
では個人別で占う「手相」はどうなのか?と言うと、
1回500円という金額だったので戯れで占ってもらった時、
名前と生年月日を申告の上、手を差し出したら、
手はあまり見ずに生年月日から何やら占っていましたが、
その生年月日は私の前にやってもらっていた若い女性のもので、
「これ、俺のと違うで!」と強めに言ったら、
「どっちだっていいわよ」と強気に返されました。
手相に関しても「生命線がしっかりしているわね」と、
素人の私でも見た目で分かる事を述べ、
「はい、500円ね」と言われた時に「お前次第かよ!」と
心で突っ込み、しぶしぶ500円を出したことがあるので、
こういった個人別の占いに関しても信じていません。
おみくじ等はイベントの一環という感じですので、
何が出ようが「ふーん、そうかぁ」くらいにしか思わないのですが、
週刊誌の後半あたりにちょいちょい出てくる「幸運になる」系の商品などは、
全くと言っていいほど信用ができません。
ずいぶん昔に「幸せを運んでくる」といった類のキーホルダーを買いました。
買わざるを得ない状況で、しぶしぶ購入をしましたが、
購入して何日かでキーホルダーの一部が紛失しました。
まぁいいか、とキーホルダー自体を「いつか捨てるゾーン」に放り込み、
存在をすっかり忘れていました。
先日、ふとその「いつか捨てるゾーン」に目をやり、件のキーホルダーを久しぶりに手にしました。
「そういえば、これを買ったお店、いつの間にか無くなったな・・・」
幸せを運ぶキーホルダーを山のように置いていた店には、
結局幸せは来なかったのです。
そういうものです。


カテゴリ:企画会議