大人事情

投稿日:2012/10/08
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『グループ』に参加させられました。
本当に嫌だったのですが、大人の事情やら、色んな搦手やらを駆使されて行かされる事になってしまいました。
そのグループは、グループ内で更にいくつかの小グループに別れて活動している様子です。
私も知らない間に、ある小グループのメンバーになっていました。
各々の小グループには、リーダーとサブリーダーがいます。
そのリーダー&サブリーダーを束ねる形で、大グループのリーダーと何人かのサブリーダーがいます。
皆さん明るくハキハキとしていて、私の対極にいる人達です。
何回か話をして気付いたのですが、この人達は基本的に『友達が欲しい』タイプの人間です。
きっと好きな言葉は『仲間』『絆』『繋がり』『友情』『僕達』なのでしょう。
ひょっとすると『奉仕』『愛』『ボランティア』なんかも入ってくるかも知れません。
大グループの集いが月に1〜2回、小グループの集いも月に2〜3回あるんだそうです。
単純に考えれば、彼らは毎週集っているのです。
その集い以外にも、『ゴルフ』『野球』『食事』等で、日々親交を深め合っているんだそうです。
当然ながら、私は集えません。
時間的にも精神衛生上的にも、大グループに月一回が限界です。
まあ正直に言いますと、『大月一』もキツイのです。
『大月一の集い』は小グループが持ち回りで、進行・構成をしています。
小グループはその発表会に向けて、団結しているのです。
知らない人や、仕事上の付き合いだけの人の前では、滅多に素を見せる事はありません。
なぜなら素を見せると、全員もれなく引いてしまうからです。
自分でも自分に引く事があるのです。
ですからなるべく『欠席』を通す様にしていました。
すると「今後欠席の場合は、委任状を提出せよ」と通達が来ました。
何かを決める時に困るんだそうです。
しかし私には『委任状』を託せる知り合いがいません。
仕方なく委任者の欄を空白にして、欠席通知を出しました。
これからは『仮病』『遅刻』『早退』が増えそうです。
保健室へ行ってきます。


カテゴリ:企画会議

代理食材

投稿日:2012/10/07
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レバ刺しが店頭から姿を消してしばらく経ちました。
私自身は焼肉店へ足を運ぶことも少なく、
また行った際もレバ刺しを食べることはなかったので、
規制がかかっても別段困ることはありませんでした。
しかし、レバ刺しファンは多数いるようで、
現在代替品が切磋琢磨している様子です。
まず、豚のレバー。
牛以外は規制が入っていないので食べれるようです。
そして馬のレバー。 これも人気の様です。
そして最後にこんにゃく。
思わぬ伏兵の登場です。
このこんにゃくは見た目、風味ともにレバーそっくりなのだそうです。
レバー食べたいけど、豚や馬はちょっと怖いという人には、
こんにゃくほど安全なレバ刺しはありませんね。
考える力というのは素晴らしいものです。
そもそも、満足するというのは何も本物でなきゃダメだということはありません。
例えば先日、どうしてもステーキが食べたくなりました。
もちろん、食べれる余裕はありません。
そこで私は実家からもらっていた冬瓜を柔らかく煮て、
冬瓜の周りを牛こま切れ肉で覆い、焼きました。
見た目は大変分厚いステーキです。
ナイフを入れると、スっと切れます。 非常に柔らかいです。
切った断面には自らの力でモザイクをかければ、牛肉です。
ステーキソースと柔らかい肉片(冬瓜片)が口で合わさり、大変満足しました。
ここで何より力を発揮したのは「ステーキソース」です。
この味がステーキを見事に想像させているのです。
味が想像をさせる、
味噌カツのカツを冬瓜にしても味噌味が味噌カツの記憶を呼び起こして事なきを得ます。
大トロの握りの大トロ部分を冬瓜にしても、わさび醤油と柔らかい食感で大トロ気分です。
すき焼きの牛肉部分を冬瓜にしても、卵をくぐらせれば松阪牛のような気がしないでもないです。
今、ふと気付いたのですがこれでは「味」うんぬんよりも
冬瓜万能説が浮上してくるように思います。
思わぬ伏兵が現れました。 冬瓜市場は今後忙しくなることでしょう。


カテゴリ:グルメ

公開放送

投稿日:2012/10/06
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移動中、ラジオを聞いていると、とある番組が今度公開生放送をするそうです。
普段なら、「ふーん」くらいでチャンネルを変えるところですが、
「公開生放送の為にダジャレを25個考えている」と言っています。
一体、どんな番組なのでしょうか。
そしてその内の一つを発表すると言っています。
本人は「もう一つ考えなきゃいけなくなるから、嫌だ」と言っていましたが、
何やら「是非に!」との強い要望に負け答えていました。
ダジャレ、というのは非常に似通った音を持つ言葉をかけて遊ぶ一種の言葉遊びで、
例がいくつか載っていました。
・コンドルがめりこんどる
・睡魔に負けてすいません
といったものが一般的らしいです。
私自身もダジャレに対する知識はおおよそこの程度で、
小学生の時に嬉々として皆に伝えるもの、の認識です。
さて、考えていた内の一つを発表となりました。
詳細は言えませんが、
ローマ字読みと英語読みで、あるモノの名前が違うものになる、といった事です。
とにかくダジャレにしては非常に長い前振りな上に、
オチに行くまでに聞き手がうすうす分かるといったものでした。
そして、一体何がダジャレで何がおもしろい部分なのか分からないものでした。
さて、こんな調子のダジャレを25個用意されて行われる放送は、
どのような空気になるのか、そしてどんな顔で観客はそれらを観覧するのだろうか。
この日の為に用意されたダジャレに対してどんなリアクションを取るのか。
気になる所は満載ですが、生憎その日は忙しいので行くことも聞くこともできないでしょう。
怖いもの見たさで、是非皆さん足を運んでみやーち。


カテゴリ:企画会議

越冬幼虫

投稿日:2012/10/05
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季節柄、虫が増えてきました。
玄関を出た所には、雨風を避けるためか茶色いのが固まっています。
トンボが舞い舞い飛んでいます。
車の窓にはカメムシがぶつかってきますし、スーパーのトイレではコオロギが鳴いてました。
彼らは、これから来る冬に備えているのです。
備え方は冬眠的な仕方であったり、子孫繁栄的であったり、
色々でしょうが、とにかく準備をしているのです。
そんな中、新米を手にいれました。
新米を炊くコツは、水量を規定よりやや少なくするんだそうです。
米に含まれる水分が多いので、標準量だと柔らかくなるんだとか。
炊く前に米を磨ぎますが、その時に白濁した水の中に何か浮いていました。
よく見ると、白い虫で、何かの幼虫みたいです。
幼虫は尺取り虫の動きで、ステンレスの台所を歩きます。
洗剤を浴びせても死なず、水が嫌いなのか上へ上へと進んできます。
しょうがないので排水溝へ流してしまいました。
幼虫は一匹だけでは無く、目視だけですが、
3合に付き8匹の割合だと思われます。
流れてしまいましたので、目的は解りませんでした。
その後、指示にしたがって3合の米を2、5合の水量で炊いてみましたが、
ピラフ風の固い炊き上がりになってしまいました。
あまりにも水が少な過ぎたのか、今年の米が固い出来なのか、幼虫がいたからなのかは解りませんが、
とにかく残念でした。
幼虫はまだまだ潜んでいます。
春には巣立ってくれるのでしょうか。


カテゴリ:グルメ

湯五十度

投稿日:2012/10/04
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しなびた野菜をよみがえらせる方法、
それは50℃のお湯で洗う事だそうです。
50℃は細胞膜が壊れないギリギリの温度で、
レタスなどの葉物の野菜はそのギリギリ加減で細胞が開き、
水分がとりこまれシャキッとするんだそうです。
味が良くなるうえに、汚れや虫が落ちやすいという効果もあるようです。
他にも肉や魚でも、この50℃洗いは効果があるのだそうです。
しかし、お湯の温度が43℃以下になってしまうと反対に菌が繁殖しやすくなる
ので、
常に50℃を保つように注意をしなければならないそうです。
もう、この時点で私の気持ちとしては「面倒くさい」の一言に尽きます。
まず、用意をしなければならないのは温度計です。
そもそも、家にある温度を計る道具は体温計しかありません。
わざわざ調達をせねばならないわけです。
その上、温度を保つために傍らに熱湯を準備しつつ、洗うという作業。
「熱すぎた!」水を足し、
「しまった、温度が下がった!」熱湯を足し、
「また熱すぎた!」
と言っている間に刻々とレタスは生気を失っていくわけです。
もう、レタス炒飯でいいじゃないか。
もしくはレタススープでいいじゃないか。
もっと言えば、レタスにそうまでしてシャッキリ感を追求しなくても良いではな
いか。
シャッキリ感はレタスで言う所の10代〜20代の若い時分な訳です。
青春を謳歌して、トマトやらキュウリやらとの交際に励めばいいのです。
冷蔵庫でしんなりしたレタスは、言わば30代〜50代の頃合いです。
今までとは違う、「熱」というものに身をまかせても怖くない時代です。
意外にご飯との相性がいいんだって、自分の新たな扉を開けるんです。
みんな、それぞれの時代に合った生き方があるわけです。
そしてふと気付きました。
老人たちがなぜ、熱いお湯を好むのか。


カテゴリ:グルメ

入歯回収

投稿日:2012/10/03
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市役所で「入れ歯ボックス」を見かけました。
コンタクトレンズみたく、入れ歯も使い捨てる時代が来たのかと思ったでしょうが、違います。
使わなくなった入れ歯を回収して、世界の恵まれない子供を救う活動なんだそうです。
パンフレットによると入れ歯一個で、
『寒さから身を守るための毛布…7枚』
『10リットルの貯水容器…9個』
『HIV簡易検査セット…29セット』
『マラリアから身を守るための殺虫剤処理済の蚊帳…4張り』
『予防接種のための使い捨て注射器…350本』
『勉強するためのノートと鉛筆…46人分』
等のいずれかの支援が、可能なんだそうです。
『※輸送や配布のための費用は含まれていません』と書いてありましたので、注射器は実際に数えたんだと思われます。
「入れ歯が何故?」と思いましたが、その答えも書いてありました。
入れ歯の歯にかける金属のバネをクラスプと言うのですが、
そのクラスプに貴重な貴金属が含まれているんだとか。
ですので、入れ歯以外でも、
『歯にかぶせたクラウン』
『歯に詰めたインレー』
『歯と歯をつないだブリッジ』
でも大丈夫なんだそうです。
『ただし、金属のついていない入れ歯は回収できません』の強気な態度の理由はコレでしょう。
ボックスには注意事項として
『熱湯をかけて消毒下さい』
『必ずビニール袋に入れて下さい』と書かれていました。
爺さんがカポッと外して放り込むのを待ちましたが、
そんな幸せな時間は訪れてくれませんでした。
入れ歯課の皆さん、頑張って下さい。


カテゴリ:企画会議

公開収録(85)

投稿日:2012/10/02
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『第八十四回O&A始まります』
人間の本来の性(サガ)は如何なる物であるのか?アナタの心の隙間を、埋めて建てて掘り起こす「O&A」のお時間です。
参加希望の方はお気軽にご応募下さい。面白ければ採用させていただきます。ボツになっても恨みっこ無し。
それでは
『第八十四O!』
「ダメ犬の見分け方」

『&A』

・「骨に見向きもしない」PN駅部田のスナフキン
   →初見の為か「かじり所」が、よく解らないみたいです
・「CMスター気取り」PN伊勢の荒鷲
   →「犬畜生の分際で!」との、反発意見が多数寄せられてます
・「鼻が利かない」PNコロッケコンクール
   →これにより、職業選択の幅がグンと狭まりました
・「座敷生まれ座敷育ち」PNハリケーンJr.
   →死んだ場所は、座敷ではなく土間でした
・「飼い主の顔で分かる」PN椎名
   →兄弟みたいな師弟関係、たまに見ます、運転席とかで
・「尻尾が常に下向いとる」PNヤング☆マン
   →平和主義者かと思いきや、特技は敵前逃亡でした
・「鳴き声がニャーベース」PN伊勢のマシュマロマン
   →咽もゴロゴロ鳴らしました、よく見ると猫でした
・「吹き替えの声が小倉久寛」PNたまポチ
   →ゾウリ役は三宅裕司、カナブン役が伊東四郎でしょう
・「コナンと工藤の匂い分けがつく」PNリットントン
   →素人目には同じかと思いましたが、思春期特有の青臭さがしました
・「離島から逆側に泳ぎ出す」PN1985
   →マリリンの事だとは思いますが、確証はありません
・「『おすわり』がお姉さん座りになる」PN乙女2012
   →この脚線美を彫刻してくれと、言わんばかりのポージングです
・「パン君に牙を剥く」PN加藤、前!
   →正しい振る舞いです、たかが猿に構いすぎなんです
・「上げた足をおしっこで濡らす」PN未確認非行少年
   →これだから一向に、縄張りが広がりません
・「服を着せられている奴の80%」PN目指せ度会の裕次郎
   →犬界では、相当バカにされてるみたいです
・「剥製にされる」PN宇宙恐竜ゼットン
   →ハチ公とタロジロ、哀れみの眼差しを受けてます
・「at自転車のカゴ」PNランボルギーニ(カウンタック)
   →前脚をかけて可愛いさアピール、けどリボンが腹立ちます
・「飼い主が見分けられない」PNだめんずコレクション
   →誰にでも尻尾を振ります、流行りの弱腰外交です
・「色々と漏らす」PNパン爺
   →上からも下からも、まあダダ漏れです
・「帰らない主人を駅で待ちぼうける」PN志摩の荒鷲part2
   →以前からずっと、車通勤でした
・「『ダメ!』と言われると恍惚の表情になる」PNイジリー山田
   →Mっ気ありです、なるべく強く強く躾られたい系です
・「火事の最中に餌をねだる」PNコンビニ堕天使
   →生よりはレア、レアよりはウェルダンなんですね
_____________
沢山のご応募本当にありがとうございました。
今回の大賞は同率でたまポチと未確認非行少年のW受賞でした。
今回は犬をペットではなく、生物として扱う解答が多数寄せられました。正しいのはコチラです。これからもO&Aのセンスを磨く為に精進を続けましょう。
後Oの候補も受け付けています。
次回の第八十五回大会のOは
『おじいちゃんの秘密』(byシャア専用ガンタンク)
となります。
10月7日までに名前かペンネームを記載の上、件名タイトルにO&Aと書いて
info@firstbase.jp
まで送って下さい。
よろしプ中に赤いマニキュアを塗って!


カテゴリ:O&A

老婆芸術

投稿日:2012/10/01
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派手な服を着たお婆さんをテレビで見ました。
芸術家だそうです。
3m×3m程の大きなキャンバスに絵を描いていました。
まず、カネゴンに似ているキャラクターを青でしたためます。
そのカネゴンを中心にして、全体を色で埋めていくみたいです。
下絵は無しのいきなりの筆で、丸やトゲを気ままに描くスタイル、
まさに頭の中のイメージをキャンバスにぶつけているのでしょう。
昔、このお婆さんの美術館に行った事があります。
存在も何も知らず、旅の途中でフラッと立ち寄りました。
入口のモニュメントは、おそらく植物を表していたのでしょうが、
表面の点々が多いのやら、でかいのやらで気持ち悪さ満載でした。
お婆さんの仕事部屋の形の展示部屋もありました。
壁紙はピンクに黒の点々、壁にでかい鏡が四方に張り付けられていました。
箪笥の引き出しが半開きになって、そこからムーミンのニョロニョロみたいなのが無数に飛び出していました。
閲覧する人間は、鏡に映った自分を含めてそれらを見せられるのです。
まあ、とにかく気持ち悪いのですが、気持ち悪さで認められた人なのでしょう、
気持ち悪さは止まる所を知らない感じでした。
テレビではお婆さんの歴史も知る事が出来ました。
若い時の作品に、ソファにニョロニョロがくっついてるのが紹介されていました。
ニョロニョロは男性器を現してるんだそうです。
さて、キャンバス作製も着々と進行中です。
お婆さんは助手の女性に「○○さん、細いの」と言うと、○○さんは
「はい」と細い筆を手渡します。
そしてカネゴンを青で塗り潰しました。
○○さんが「消しちゃうんですか?」と慌てて尋ねると、
「気に入らないから」と答えます。
男性の助手は名前すら覚えてもらって無い様子で、終始「おにーちゃん」呼ばわりでした。
やたら悲観的な台詞が口癖のお婆さんは、
画商から「南瓜と犬の絵が高く売れる」と聞いて目を輝かせてました。
カネゴンを塗り潰したのは、それでなのかも知れません。
「ライバルはピカソとウォホールなのよ」と言ってました。
長生きして欲しいです。


カテゴリ:出会い

空気椅子

投稿日:2012/09/30
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エア何とか。
エアギターから広まった、いわゆる「ふり」的な物は
エクササイズにまでやってきたようです。
エアなわとび、というのがあるそうです。
確かに、なわとびを跳んでいる体で身体が動いていれば、
普通にエクササイズになると思います。
利点としては場所を選ばない、縄にひっかからないので
自分のペースで進んでいく、と言ったことのようですが、
何やら悲しくはないだろうか。
目に見えない縄をきちんと跳んでいく自分の生真面目さと、
縄がない分、本当のなわとびよりも低空でジャンプするせこさと、
例え大技を繰り出したところで、何も実証されない虚無感と。
そんなわけで、悲しくなるエア行為を暇つぶしに考えてみました。

「エア定規」 緊張感がたまりませんが、失敗が多そうですね。
「エア帽子」 暑いですよ、ええ。
「エア空気椅子」 上級生からの罰と違いが解りかねます。
「エア素振り」 素振りが、そもそも本番の練習ですから。
「エア深呼吸」 絡み相手が元から空気みたいな空気ですし。
「エアエアコン」 心頭滅却すれば火もまた涼し、ってか。
「エアラーメン」 ハンツ遠藤並に、一気に啜り込みましょう。
「エア蕎麦」 落語家の真似、エア落語家にありがちです。
「エア医師」 最近、都心の健康診断にて出没しました。
「エアカメラ」 手ブレ防止機能付きなんだとか。
「エア貯金」 夢は大きく火星旅行だとか、エア不足。
「エアパントマイム」 まるで壁やら階段が有るみたいでした。
「エセドラえもん」 中国の遊園地にいそうですが、残念ながら
パクリとエアは違います。


カテゴリ:企画会議

謎鳥山鳩

投稿日:2012/09/29
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「ブールグッググー」の鳴き声が鳩だとは知りませんでした。
噂ではずっと『山鳩』だと聞いてましたが、実際に『山鳩』を見たことはありません。
『百舌』や『雉』はちょくちょく見ましたが、『山鳩』は謎の鳥でした。
手塚治虫にとっての『火の鳥』と言えば、上手く伝わるでしょう。
先日、至近距離の街路樹の枝の中から「ブールグッググー」と聞こえたので、
検討をつけて木を揺すってみたのです。
バタバタと慌てて、太めの体型を枝にぶつけつつ飛びたったのは、
神社の境内でよく見るグレーの鳩でした。
首をカクカクして砂利の間をチョンチョンする奴です。
カクカク鳩は何度も接した事はありますが、毎回「クルークルルー」と囁くばかりでした。
「ブールグッググー」は特別な時にしか発しない、
一回目の結婚記念日の若奥様のハミングだとでも言うのでしょうか。
小さい頃の朝、裏山から鳴いてくれていたのも奴らだったんでしょうか。
確かに「私達はクルルーだけですよ」と言われた事はありませんが、
本当の顔を隠されていた感じで、なんだかとてもがっかりしました。
タイガーマスクの正体が『佐山サトルで、声が高い』を知った時と同じ、
と言えば上手く伝わるでしょう。
『鳩』が山に居たら『山鳩』では、『流しソーメン』級の詐欺行為な気がします。
とにかく山鳩幻想は、瓦解した訳です。
鳩と私の信頼関係を再構築するには、鳩側からの歩み寄りが必須ですね。
コチラは騙されてた訳ですから。
それとも『鳩』は『山鳩』の真似をしていただけなのでしょうかね。
その場合でも『志村けんを見に行ったら、コロッケだった』状態なのは変わりませんが。


カテゴリ:出会い