文字変化

投稿日:2012/11/07
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初体験をしました。
今までやったことがありませんでしたが、
とある事情で「文字起こし」なるものをやりました。
文字通り、喋っている内容を文字にするやつです。
国会の速記の人の様に、その場でサラサラと書けるわけではありませんので
持ち帰り一ヶ所一ヶ所を確認しながらの作業となります。
やってみて思ったのですが、発言中に噛むというのは非常にやっかいな事であります。
その時に聞いていても「あっ、噛んだ」くらいにしか思いませんが、
文字に直す際、その噛んだ部分がどうしてもわからないのです。
しかも、噛んだ事を無かったかのようにする術を人は知らずにしているので、
「今回の事に関しましては”はりゃまし”と、とさせていただきます。えー」と、
言いなおしをせず、ちゃんと言った体で進めていくので思わずスピーカーに向かって
「何て?!」とツッコミを入れてしまうのです。
これではいけないと、会合が開かれて誰かが発言する毎に、
「噛み具合」をチェックして噛んだらサッと挙手をして、
「今、噛みましたが何ておっしゃたのでしょうか!」とツイッターポリスよろしく、
噛みポリスの役割で毎度噛んでしまうことを徹底的に正していこうとすれば、
「お前、ちょっといい加減にしろよ」と言われかねないと思います。
そこには日本人特有の「他を思いやる気持ち」を出して、
謎の「はりゃまし」という事に対しては、それっぽい言葉を当てはめてしまうべきなのでしょうか。
それとも、わざわざ「はりゃまし」発言の人を訪ね、
「申し訳ありませんが、これこれこうで、このね、「はりゃまし」って言った部分、何て言っているのですか?」
「・・・白紙、です」
「ああ、白紙ですか、そうですか、白紙・・・はりゃまし・・・言っちゃいますよね、そりゃね」
なんて確認作業を行った場合、その発言者としては「もうイヤだ」と思うに違いないと思います。
どちらにせよ、角が立つこと請け合いですので、
やはり私としては文字に起こさず聞いてもらう形が一番ベストではないだろうかと。
スピードラーニング方式で、聞き流して体得してもらうのは、どうだろう。
噛んだ言葉も何度も聞いている内に分かってくるようになると思う次第です。


カテゴリ:同級生

公開収録(90)

投稿日:2012/11/06
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『第八十九回O&A始まります』
人間の本来の性(サガ)は如何なる物であるのか?アナタの心の隙間を、埋めて建てて掘り起こす「O&A」のお時間です。
参加希望の方はお気軽にご応募下さい。面白ければ採用させていただきます。ボツになっても恨みっこ無し。
それでは
『第八十九O!』
「紅白出場を逃した大物演歌歌手が大晦日にする事」

『&A』

・「事務所と和解」PN椎名
   →和解したところで、金の切れ目が縁の切れ目な世界ですし
・「おせち作り」PN岐阜から嫁いで来た趣味無し主婦です、よろしくお願いします
   →黒豆にシワが入らない茹で方は、美味しんぼで学べます
・「遅まきながら年賀状書き」PNしわくちゃ
   →私の場合は返信方式ですので、年明けです
・「お年玉仕分け」PNランボルギーニ(カウウタック)
   →例年三千円の所を二千円、一万円を五千円に仕分けます
・「来年の泥沼的なネタ作り」PN旦那さまはスーパーマン
   →マネージャーに殴らせたり、段取り八分で大変なんです
・「ツイッターで紅白不要論を呟く」PNコンビニ堕天使
   →負け犬の遠吠えと、大炎上が目に見えます
・「黒白合戦開催」PN志摩の荒鷲
   →大統領選の事ではありません、ご注意下さいませ
・「森口博子の家に行く」PNピロコ
   →思てる以上に話が弾んで、ついつい連泊しました
・「笑ってはいけない観賞」PN伊勢の荒鷲
   →私もこのパターンです、ここ五年くらい
・「衣裳を燃やしに神社へ行く」PNベリーダンス対決
   →ナイロンから有毒性の煙が発生、結局ここでも大顰蹙でした
・「年末ジャンボを神棚へ置いておく」PN宝ばらい
   →悪い事ばかりが続きゃしない、けどプラスにもならず現状維持止まりでした
・「ひたすら蟹を剥く」PNリットントン
   →日本海方面で、バイト中なんでしょうか
・「悲しみ言葉をぜんぶ捨てる」PN赤穂浪士
   →演歌からJ-POPへの、第一歩となりました、軽チャーです
・「避難袋のチェック」PN駅部田のスナフキン
   →消費期限切れの食品が、初食事となりました
・「自分の曲をYouTubeで再生しまくる」PN壊れかけのラジオ
   →隣の部屋からのクレームにより、只今ミュートで実行中です
・「47人集めだす」PNマンハッタン
   →ざっと考えて、二周半は遅れてます
・「『演歌とは何か』の答えをだす」PN宇宙恐竜ゼットン
   →答えは『私そのもの』、所詮その程度のオツムです
・「我が子のエリ足を揃える」PN目指せ度会の裕次郎
   →オオカミカットからハイエナカットに、ランクダウンさせました
・「ビデオで萩本と坂上のカラミを勉強」PNパン爺
   →野球券とは、また古いカードを切ってきましたね
・「姓と名の間にFを入れる」PN二代目大石大二郎
   →今日までの自分に決別、生まれ変わりました
・「愛する人と静かに過ごす」PNナイロン袋
   →なんでも無い様な事が、幸福だったと思うらしいです
_____________
沢山のご応募本当にありがとうございました。
今回の大賞は二代目大石大二郎でした。
今回は個人攻撃の解答が目立ちました。どうしてもボツ率が高くなりますね。これからもO&Aのセンスを磨く為に精進を続けましょう。
後Oの候補も受け付けています。
次回の第九十回大会のOは
『団体名ピンクパラダイスの活動内容』(by悪の十字架)
となります。
11月11日までに名前かペンネームを記載の上、件名タイトルにO&Aと書いて
info@firstbase.jp
まで送って下さい。
よろしプラスチック爆弾!


カテゴリ:O&A

楽園参加

投稿日:2012/11/05
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朝、チャイムが鳴りました。
うんこをしようとパンツを降ろした瞬間でした。
「何やねん!」
慌ててパンツを引き上げインターホンに出ます。
「○○と言います、今日は大事なお知らせで各家庭を回らさせて頂いてます。」
そういって訪問内容を述べると、彼らの信じる神様のお話を聞いてほしいとの事です。
「今、うんこ中やもんでポストに放り込んどいて!」
そう言って去ってもらう事にしました。
「分かりました、宜しくお願いします。」
その「宜しくお願いします」は配布物に対するものなのか、
私のこれからのうんこタイムに対するものなのか。
とりあえず、その配布物を便所文庫として読み始めました。
今の世の中の辛いことや悲しいことが終わり、新しい時代がやってきますといった内容です。
こないだ見ていた都市伝説の様な始まりです。
まとめると、彼らの信じる神様は新時代、地球をパラダイスにするようです。
いつまでも生きられる身体、幸福に満ちた日々、死者も蘇ってくるのだそうです。
結構、怖い話です。
幸福に満ちた日々は良いとして、いつまでも生きられる身体というのは
一体どの「歳」での話でしょうか。
私が例えば80歳だったとして、彼らの信じる神様が
「えー、今からいつまででも生きられるんですよ、素晴らしいでしょう?」と言われても、
80歳を延々続けるのは勘弁願いたいと思ってしまいます。
また、死者も蘇ってくるのだとしたら彼らもどの「歳」で蘇ってくるのでしょうか。
死んだ歳だったとしたら、地球は間違いなく「超高齢者社会」となって、
ゴルフ大会はおおよそゲートボール大会に変更することになるでしょう。
彼らの信じる神が描くパラダイスは今一つよく分かりませんが、
そのパラダイスにいられるのは「信じる者」であることが条件の様です。
最初に人間を創造した際、最初の人間たちを試したそうです。
その結果、人間は自分から独立できると信じ、この世の中ができたといったようです。
親の敷いたレールに乗るのはごめんだゼ!と家を出た子供を
「それならもう知らん!」とご立腹な大会社の社長といった図式でしょうか。
そこで社長は考えるのです。 私が考える彼の人生は本当に良いものだろうか。
神様も考えたようです。 私が支配をしていていいのだろうか。
そして様子を見ようと決めて、口出しせずに人間にまかせていた結果がこの時代で、
家を飛び出した子供は、自分でできると信じた人生に負けて、ボロボロになりまた帰ってきてしまう。
「ほら、私が思った通りに生きれば良かったのだよ」と社長は子供を受け入れます。
そういった思いを持つものだけが、パラダイスに残れると言った様子です。
「だからあなたも私たちと手を取り合いましょう」
そうですか、とりあえず言えることは便所文庫としては合格点の内容でした。


カテゴリ:出会い

手間手間

投稿日:2012/11/04
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寒さに耐えかねて、暖房器に頼る事にしました。
押し入れの奥から、ファンヒーターにご登場願います。
まず押し入れ前のソファをどけ、押し入れを開けて、手前のダンボール箱を出します。
ファンヒーターは一番奥に鎮座していました。
ファンヒーターを出したらダンボール箱をしまって、ソファを戻し、押し入れを閉めました。
灯油のポリタンクは、ベランダのプラスチック箱にしまい込んであります。
プラスチック箱を開けると、横にして置いてあったポリタンクから、
灯油が流れ出てました。
新聞紙をちぎっては浸しちぎっては浸しを繰り返して染み込ませました。
バケツに水を汲んで洗います。
匂いは残りましたが、自然乾燥に任せる事にしました。
灯油まみれのポリタンクは雑巾で拭いて良しとしました。
ハタと部屋の片隅に目をやると扇風機が立ってます。
コイツを片付けねばならない事を忘れていました。
扇風機の頭を分解し、風呂場へ持っていき、
洗剤をかけて洗いました。
羽や金網を乾かしながら、扇風機を仕舞うダンボール箱を捜します。
ダンボール箱は、押し入れの最初にファンヒーターが鎮座していたスペースに押し込んだ事を思いだしました。
再度、押し入れ前のソファをどけ、押し入れを開けて、手前のファンヒーターが入っていた箱を出し、
一番奥の扇風機の箱を取り出しました。
乾いた扇風機一式を箱に入れ、押し入れの奥に入れ、ファンヒーターの空箱を入れると、
今度は何故か押し入れが閉まりません。
試行錯誤を繰り返し、ようよう閉まったのでソファを戻しました。
ポリタンクを設置する場所を決め、ソコヘ紙を敷きました。
紙は灯油でへたるので、様子を見ながら三回変えました。
大汗をかき扇風機が恋しくなりましたが、グッと我慢です。
ファンヒーターのスイッチはオフのままでした。


カテゴリ:出会い

膝之記事

投稿日:2012/11/03
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新聞の下の方に、雑誌の宣伝が掲載されていました。
特集が『ひざ痛が消えた!』でしたので、健康に関する雑誌みたいです。
『歩く、立つ、しゃがむもラクラク!水も抜けて再発なし!軟骨力劇的アップ1分運動』も教えてもらえます。
他にも記事が並んでいました。
1)急告!ひざ痛の解消には運動が必須だがひざへの負担が大きい速歩や痛みをこらえて行う筋トレでは逆に悪化し危険
2)あなたのひざ痛は今後どう対処すれば悪化せず早く治るか?根治までの期間の目安もわかる治し方行程表
3)ひざ痛根治にはまず負担が軽い運動で軟骨再生を促すべきで病院でも行う運動の傑作はひざ振り子
4)ひざ振り子は激痛が瞬時に和らぐ1分運動でみんなひざを曲げ伸ばせた!立てた歩けた!水も抜けた!
5)軟骨再生の次は再発を防ぐひざ守り筋運動をすべきで名医考案 ひざグッパーで正座 屈伸も片足たちもできた!
6)検査でも異常がなく運動でも治らないひざ痛は股関節のズレが真原因とわかり 3秒尻トレで続々治り驚いた
7)ひざの内側を傷めるO脚は 足の指が地面から離れた浮き指の人に多発し一挙に治す秘策は 足の親指回し
8)初公開 軟骨の修復力も保水力も断然優れた 革命的軟骨栄養が見つかり重症でも治って階段スタスタ!
9)ひざ痛の誰もが使うサポーターは巻くタイプが最高で、水もたまりにくい!
10)やせるには腹ペコトレを行う 手術は軟骨再生手術を受けるなど ひざ痛一掃生活 ベストアンサー
11)さむさで悪化するひざ痛がショウガマッサージとひざ抱え入浴で即日治った
付録は『ひざ振り子のやり方早かりポスター』だそうです。
僅かなスペースに『ひざ』という言葉が17コも出てきました。
この編集部の方々のひざを観賞してみたいものです。


カテゴリ:出会い

会議傍聴

投稿日:2012/11/02
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先日、とある会議を傍聴してきました。
狭い、おそらく12畳ほどの会議スペース。
その部屋の出入口前の端っこに、傍聴席がポツンと設けられてました。
時おり、すき間風が吹き込んできます。
会議への参加者は十五名くらいで、全員大人でした。
別段、会議内容に興味があった訳ではありません。
『開店祝いの花輪』と言いますか、『枯木も山の賑わい』な扱われ方です。
そんな暇があるならば、裁判所の傍聴席に陣取ってるほうが、
よっぽど面白くてタメになる話が聞けるのは解ってます。
そういえば近頃は裁判所へも、めっきり行かなくなりましたね。
あの当時に裁かれていた、コンビニ強盗や成人暴走族たちは、元気にやってるんでしょうか。
そんな心配を無視した「開会宣言」により、会議は始まりました。
コッソリと進行表を盗み見ると、3時間の予定で、早速ウンザリです。
机をロの字に並べた真ん中に、スピーカーが置かれ、
そこから延びた太いコードの先にマイクが付いていました。
「そこのアルファベット表記が小文字なのは何故か?」
「この資料の『進行』とはどんな意味か?」
等と、皆目意味不明の質問に対して、
「後日、大文字に訂正致します」
「『進行』とは『深行』と同義語です」
とバカな回答をしています。
司会者が単独で、進行やらをしている時は大丈夫でしたが、
ラリーが始まると、マイクが二本しか無いので、
コードが絡まったり、バケツリレー風にパス回しをしたりと、
痛々しい場面が続出でした。
結局2時間少々で終了したのですが、
最後にディレクターみたいな人が
「時間通りに進行しないと困ります」と発言してました。
『会議のための会議』ほど、馬鹿らしい事は無いと確信できました。


カテゴリ:出会い

書籍販売

投稿日:2012/11/01
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ある堅い職業の後輩と話をしていました。
彼はこの「よみもの」を有難いことに楽しみにしている唯一の人です。
何か話をしていても「確か、よみもので・・・」と、よみもの内での登場人物なども
覚えているようで、書く側の私としても感想を聞くことができる貴重な相手でもあったりします。
そんな彼が何かの話の流れで「よみもの」がどうにかビジネスにならないか、と
いうことを言いました。
以前に、この毎日垂れ流される「よみもの」の膨大な容量がHPを圧迫し、
例えて言うなら部屋に溜まりきったうんこでいつかは全部が埋め尽くされるといったことを
これまた別の後輩に話したら整理も兼ねて「本にしたらどうか」と言ってきた事があります。
私としては、この意味があるのか無いのか分からない「よみもの」を毎日続けることで、
多少なりとも恵みがあるとすれば、それはある種「夢物語」であることを重々分かっています。
糸井重里のほぼ日刊イトイ新聞は、毎日更新される事できちんと円が発生する仕組みになっています。
そんなのとはわけが違うのです。
「よみもの」の場合は、毒にはなるけど薬にはならない、大がかりなつぶやきですから、
それで円が発生することになれば、きっと世の中は超バブル時代再来くらいの景気でしょう。
売れるかも、と期待をして自費出版に手を出したら、
たちまち在庫で部屋が埋め尽くされ、現実に溜まりきった「よみもの」で圧迫されることになるでしょう。
分かっています。
分かっていても、このうんこを何とかできやしないだろうか。
そんな「夢物語」をつい描いてしまうのは、ツチノコを探し続ける大人と同じように
男の中にはロマンが詰まっているからなのでしょう。
ちなみに、堅い職業の彼が行く先々で「新しいタイプの経済本です」といって、
本化した「よみもの」を半ば詐欺程度に売りさばいてくれれば、
私が手売りをするよりはるかに売れると思われます。
何かそういうバックアップ的なものがない限り、ビジネスにはつながってはいかないでしょう。
「王貞治も絶賛!」とウソでも良いので言ってくれはしないだろうか。


カテゴリ:企画会議

入賞記念

投稿日:2012/10/31
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生業を何と言ってよいのか解らない友人がいます。
出会ったのは確か十五、六年前でしょうか。
その時分は、私は大人で、ソイツは中学生か小学校高学年でしたので、随分と年下のハズです。
「漫画家になりたい」が口癖で、
マントをまとった主人公のサラリーマンとウサギが右往左往する漫画を、
チラシの裏に描いたのを見せられたものです。
サラリーマンの容姿は、私をモチーフにしていました。
何か事件が起こり、どこからともなく私風のサラリーマンが現れます。
毎回登場シーンは、片足を空気椅子に乗せている姿です。
原型は、『波止場でハードボイルドが海を見ている』でしょう。
足の下には何も無く、点々で四角形が描かれており、主人公のおとぼけぶりを表現していたのだと推察されます。
ウサギは手塚治虫で言うと、『ピノ子』か『アッチョンプリケ』みたいな役割で、
サラリーマンに助言をしたり、無関係な行動をします。
物語的には、チラシ一面分が限度でしたので、深みのある作品ではありません。
私は、漫画以外では下ネタが大好きなソイツに『画伯』の称号を与え、正しい道へ導こうと苦心しました。
ソイツも名付けられて以降は『○○画伯』と自称して、下ネタから足を洗った生活をしだしました。
そらから年月は過ぎ、先日久しぶりに連絡がありました。
漫画家を目指して上京し、何故かジェームス三木のシナリオ学校に入学。
アルバイトで食いつなぎながら、様々なコンクールに応募していたんだそうです。
そして紆余曲折の後、この度、初めてとあるシナリオのコンクールで見事入賞したんだとか。
副賞の賞金を近々手に入れるので、
お礼替わりに、寿がきやか何かを奢ってくれるつもりみたいでした。
「おめでとう」と電話を切った後、そのコンクールをネットで調べると、確かに受賞者の欄に名前がありました。
『○○画伯』では無く、彼女の本名で載ってました。
シナリオの中身は『若い女性の性衝動を赤裸々に綴った』作品のようでした。
私は彼女に対して、回り道をさせてしまっていた事に気付きました。


カテゴリ:同級生

公開収録(89)

投稿日:2012/10/30
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『第八十八回O&A始まります』
人間の本来の性(サガ)は如何なる物であるのか?アナタの心の隙間を、埋めて建てて掘り起こす「O&A」のお時間です。
参加希望の方はお気軽にご応募下さい。面白ければ採用させていただきます。ボツになっても恨みっこ無し。
それでは
『第八十八O!』
「食いしん坊試験」

『&A』

・「食料摂取中の汗量測定」PN太っちょ
   →かき氷食べて、汗かく奴もいたりします
・「肉まんの下紙をストックしとる」PNコンビニ堕天使
   →ちゅぱちゅぱ吸うのでしょうか、香りを楽しむのでしょうか、謎です
・「カップ麺をバリ固で」PN鳥羽も荒鷲
   →三分が待てないのです、で45秒で完食でした
・「図鑑でヨダレを垂らす」PNパン爺
   →『キノコ大全』や『四季の花』なんかも、許容範囲です
・「ガムを呑む」PN高一の風雲児
   →小学低学年での通過儀礼です、博士君やマーブルとか
・「何も見ず描くカツ丼のリアリティさ」PNキソ肉まん
   →クタッた玉葱なんか、まるで本当にクタッているかのようです
・「焼き魚の残骸が無い」PN志摩の荒鷲
   →頭も背骨も、すっかり平らげました、尻尾も
・「食パンをうまそうに食べる実技試験」PN平日は眼鏡
   →耳部分が難関です、当然バターや牛乳は禁止で
・「飲み物で胃のスペースを埋めるのを嫌う」PNハングリーダンプティー(ダンディー)
   →血は水より濃いのですが、固形物は水分より腹持ちが良しなんです
・「死んだら焼肉のタレをかけてとの遺言」PN目指せ度会の裕次郎
   →悲しさと焼肉の煙に包まれて、お星様になりました
・「ペペロンチーノで一句」PN松岡芭蕉
   →『ニンニクと唐辛子だけでこの美味さ』、歌麿です
・「タバコや爪楊枝をも味わう」PN駅部田のスナフキン
   →条件反射で口周りが過敏になってます、母乳時は注意が必要です
・「うなぎの匂いでご飯3膳のテーマで小論文」PN穴子くん
   →2膳目はひつまぶしスタイルで、ネギとワサビで乗り切りました
・「松岡修造を『兄さん』と呼べるのか?」PNリットントン
   →歴史的には、六代目に当たると思われます
・「ローコストハイカロリー嗅覚テスト」PNトリュフ豚
   →トンカツならば、右端の脂身を六片並べましょう
・「お腹の鳴り具合が芸術的」PNマカロニサラダ記念日
   →バッハと言うよりは、シューベルトに近い旋律です
・「食べ終わった後『万歳』が言えたら合格」PN椎名
   →ミスター食いしん坊は山下真治らしいです、ナンシー関が認定してました
・「本名『久井信望』」PN宇宙恐竜ゼットン
   →『ひさい』ではなく『くい』と読めるかが、大きな分岐点となります
・「電子レンジで温めている途中の物を次々食べていく(半解凍に手を出したら合格)」PN磨製石器
   →冷凍肉が溶けると、ドリップが流れ出てきます
・「献立表で2時間は語る」PN娑婆僧
   →プリン登場日の欠席者に、大感謝していました
・「食べるより食べられたい」PNランボルギーニ(カウンタック)
   →好きすぎて、取り込むより取り込まれたいと同義です
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沢山のご応募本当にありがとうございました。
今回の大賞はリットントンでした。
今回は筆圧の高い作品が多数寄せられました。太ってるんでしょうか。これからもO&Aのセンスを磨く為に精進を続けましょう。
後Oの候補も受け付けています。
次回の第八十九回大会のOは
『紅白出場を逃した大物演歌歌手が大晦日にする事』(byハリウッドザコ師匠)
となります。
11月4日までに名前かペンネームを記載の上、件名タイトルにO&Aと書いて
info@firstbase.jp
まで送って下さい。
よろしプールドーユアーラーストチャーンス小手先で剥がれ落ちる美しさよりー!


カテゴリ:O&A

伊勢物語

投稿日:2012/10/29
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中学生まで私の都会は伊勢でした。
信号機が沢山あり、本屋があり、映画館やデパートが聳え、人や車がうごめいて、正にコンクリートジャングルの象徴でした。
私の故郷の様に、窓を開けると潮の匂いがしたり、防波堤の上でウツボを干したりはしていません。
「のう」とか「あばばい」など決して言わずに、皆が標準語を操っていました。
後にそれらも方言と知りましたが。
小学生の時に一学年上の従兄弟のゆーやんと、ゆーやんの母親の三人で伊勢に来た事があります。
叔母は車の運転が苦手で、町内でしか運転出来ないので、バスに揺られて駅前に降り立ちました。
目的はガンダムの映画を見る事でした。
『めぐりあい宇宙』で『宇宙』と書いて『そら』と読ませるタイトルです。
迷子にならない様に、三人で手を繋いで映画館へ向かいます。
叔母が店で道を聞いてる間も、二人手を繋いで待っていました。
余裕を持たせたスケジュールのハズが、ようよう映画館に到着した時は、上映間近でした。
チケットを買って、カーテンをくぐり抜け、暗闇に入り、三人が並んで座りました。
ワクワクしている二人とは対照的に、
叔母は「疲れた」と言って、着席後すぐに目を閉じて眠る態勢に入ります。
スクリーンではCMに続いて、他の映画の宣伝が始まりました。
最後は『キャンディキャンディ』で、
「ソバカスなんて気にしないわ」と歌っています。
その流れで物語が進行していきました。
15分程経ち、ようやく二人は「これは違う」と気づきます。
叔母を揺すって起こし、スタッフに聞きに行かせると、
案の定ガンダムは隣の部屋で上映していました。
「まあこの娘で我慢しーないさ」と男心を無視した発言に、
一致団結して反対し、叔母を交渉させて、無事に隣へ移動する事が出来ました。
ゲルググやらジオングやらを見て、途中からでしたが大満足です。
映画館を出て駅前に戻り、バスに乗る前に
「あのハンバーガーってのを食べてみたい」と二人の願いを、
昼寝明けと適度な運動で上機嫌の叔母に伝えました。
「え・え・わ・よ」とハミングしながら先頭に立って歩き、隣のドーナツ屋に入りました。
店員に「ポテトは隣です」と言われている叔母。
私が初めて『他人のフリ』をした記念の日となったのです。


カテゴリ:同級生