戦闘機械
投稿日:2013/11/10先日、ニュースでロボットのことをみました。
人型の踊りを踊ったり、障害物をよけたりするものや、
危険な場所での作業が出来る、
犬っぽいのや馬っぽいロボットをいくつか紹介し、
技術が進めばこの先ターミネーターのような殺人ロボットも
創り出すことが出来る、との懸念を発表していました。
私が子供の頃はボールを打ち返すだけのゲームに
「すげえ!」と狂喜の声を上げていたのですが、
今のゲームはその当時の私では想像できないくらいになっています。
もちろん、そのようなロボットだって望まずとも作れるのかもしれません。
昔、私の同級生が確かプレデターの映画を観に行きました。
帰ってくるや私の元へやってきて、
「お前とプレデターやったら、絶対プレデターのが勝つ」と言うのです。
私はプレデターが何かさっぱり分かりませんので、
「そんなん、分からん。 俺が勝つかもしれん」
とりあえず負けたくはないので反論します。
それから彼はプレデターがいかに強いかを説明します。
彼の言葉の中だけで私はプレデター像を作り上げていきます。
「あっという間に殺られる」
「隠れてもあかん、体温でばれる」
「息しとてもばれる」
「ばれたら一貫の終わりや」
私はその得体のしれんプレデターにすぐに負ける旨を言われるのに
とりあえず歯向かう姿勢を見せます。
「あっという間とは限らんで、近くに来たらとりあえず首をグッて持って、
グッて押し倒したるわれ」
「体温でばれるんやったら、ずっとアイスクリーム舐めとくわ!
そしたら身体冷えて分からへんやん」
「息は止めとたらええんやろ?息したくなったら長い棒でスーハーする。
そしたらそいつはそっち行くやん。そん時に飛び蹴りくらわすわれ!」
両者平行線のまま、とりあえずその日は分かれました。
互いにヒートアップを見せた討論会は、私たちが中学生の頃でした。
バカな会話をしているな、と今になれば思うのですが、
馬っぽいタイプのロボットが走っている姿を映像で見て、
「コイツやったらまず上に乗って崖の近くまで誘導さして、
寸での所でコイツだけ落とす作戦やな」
とニュースを見ながら無意識に考えている自分がいました。
私の中の少年の心は無駄に健在であることを思い知らされました。