地域限定

投稿日:2012/02/19
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市町村駅伝に伴い、各市町村の紹介と意気込みと
それぞれの地域をモチーフにしたキャラクターが
一覧で新聞に載っていました。
ゆるキャラがなければ話にならないくらい、ブームとなっています。
一応それぞれに地域の特産や特徴などを考えてキャラを作っています。
それこそ、ヒットすれば多大な経済効果が生まれるものなので
必死になって考えるのでしょうが、「これ、どうだ?」というのも多いです。
もちろん、ゆるキャラのない地域もあったりするので今後製作を考えている所は
今出ているキャラ達よりも良いものを作りださねばなりません。
役所仕事も楽ではありませんね。
さて、ゆるキャラですが特産や特徴をモチーフにしているだけあって、
色々と面白いものです。
桑名ははまぐり、四日市は入道、松阪はもちろん松阪牛です。
ここでひとつ思ったことがあります。
今まで様々な文明ができては滅んできました。
そして今、まさにこの状態で何らかの理由で世界や日本が滅んでしまったとして
何百年、何千年先の未来の人がこの日本の事を調べたとしたらきっと、
ゆるキャラたちは神様となりかねません。
何せ、全国各地にいるわけですから。 八百万の神といっても過言ではありません。
松阪に至っては「この地域の人たちは牛をかぶった人のようなものが神がであっ
たと思われます。
緑色の体はおおよそ人間とは程遠い存在です。」などと解説されることでしょう。
亀山に至っては「この神は食を司る神のようです。 頭の上の自らの肉体を分け
与えることで
その一年が豊作であることを願っていたようです。」などと云われるわけです。
そうなってくるとがぜん、モアイ像もゆるキャラではないかと勘繰りたくなります。
全国のゆるキャラがまだない地域の皆さん。
安易に「うちは漁業が盛んだから」と魚に足が生えたゆるキャラを作ってはいけ
ません。
そこの地域に魚人がいたことになりかねませんから。


カテゴリ:出会い

湯巡人巡

投稿日:2012/02/16
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ちょっと都会のお風呂に入りに行きました。
そこはいわゆるスーパー銭湯の様な種類豊富な風呂が自慢の入浴施設です。
掲げてある「天然温泉」は一体何をどうしているのかは分かりませんが、
肌荒れ覚悟で臨みました。
最近できたばかりっぽいので、中はとてもキレイでした。
日本人の風呂好きがうかがえる位の人の多さ。
風呂は室内外合わせて10以上はある規模で
やれ薬草だ、やれ強ジェット噴射だと癒したり突き飛ばしたりと
さながらアメとムチで私の心をもてあそんでいます。
内風呂を一通り巡り、火照った体を冷ますべく露天ゾーンへ行きました。
最初に美肌効果がでるという気泡がたくさん出ている乳白色の風呂に入りました。しかも貸し切り状態です。
美肌かー関係ねえーと思いながら入っていると、後からきた人が何故か
「あーーーーーーーーーー」と上を向いて声を出しました。
何やねん、と思いながらも黙って浸かっていると、
その人の連れっぽい人が入ってきてそいつも
「あーーーーーーーーーー」と上を向いて声を出し始めました。
2人して「あーーーーあーーーー」言いだすと、『お前はあー言わんのか』の空気になってきたので、そそくさと出て行きました。
続いて岩風呂にサッカー少年達と一緒に入り部活と勉強の両立について議論をし、次にテレビが置いてある炭酸風呂に行きました。
その湯は長時間入れる様にぬるめの設定です。
別に見た目はシュワシュワとはしていないくせに、
入ると陰毛を筆頭に全身の毛からはシュワシュワ泡が出る不思議風呂でした。
陰毛にびっしり白く泡が付くのが楽しいのですが、少しでも動くと消えてしまうので
そぉーっとそぉーっと入っていなければなりません。
テレビでは、くりぃむしちゅーが旬の食材を当てるみたいなぬるめの番組が流れてました。
柳原可奈子がいくつかある食材からマンゴーを悩んで選びます。
そしたら隣にいたおじやんがすかさず「マンゴーはないっ」と結構な大声で言いました。
マンゴーは旬の素材で柳原は正解でしたがおじやんはノーコメントで去ってしまいます。
笑いをこらえる振動で陰毛についた泡が瞬く間に消えていきました。
湯あたりして出ると、脱衣所ではじいやんが「こいつが勝手にワシのロッカーを開けた!」と太った二人組に濡れ衣を着せていました。
太った二人組のリーダーは大人の対応で寄り切ってました。
様々な風呂の数以上に様々な人間模様を体感できました。
かなり人当たりしたみたいです。


カテゴリ:出会い

各種病院

投稿日:2012/02/12
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夜、携帯電話が鳴りました。
結婚三年目の8歳年下の友達夫婦の奥さんからでした。
その夫婦は子供がまだ無く、子供を欲しがってました。
その夫婦が家に遊びに来た時などに
「焦らんでも、ソイツが生まれたい時にポロッと出来るモンやわさ」
と酔いに任せて、無責任な発言を繰り返していました。
少し前に
「ひょっとしたら出来たかもしれない」
との報告を受けており、電話があった日こそ、病院へ検査に行く日だったのです。
内心の「おめでとう感」を隠して、密かに「まだかなどうかなまだかな」と待っていたのです。
携帯電話は隣の部屋に置いてありました。
手元に置いとくと、気になってしゃあないわと思ったからです。
鳴った瞬間「やっとかよ」と思ってで隣の部屋へダッシュしました。
そして鳴っている携帯を手に持ち、元の部屋に戻ろうとしました。
年と共に何故か冷え症になった私は、この時期の夜は厚手の黒い靴下を履いて過ごしています。
その靴下の厚みを越えて、左足小指に強烈な衝撃がありました。
扉の横の柱に打ち付けた模様です。
電話はお構いなしに鳴り続けます。
「出来とったよ〜」
痛みで涙が溢れます。
「ホンマよかったなあ」
「…」
「K君(旦那)も喜んどるやん」
「…うん」
「神経質にならんと普通に生活しなよ」
「…泣かんでも…ありがとうね」
電話を切りました。
さっそく靴下を脱いで小指を確認します。
かなりジンジンとしてますが自力で動かせるので、「骨は折れてない。打撲やね」と診断を下しました。
翌朝痛みで目が覚めました。
真紫色に変色して腫れて、マズさレベルがMAXとなった為、整形外科へ向かう事にしました。
歩き辛さが妊婦さんの苦労を教えてくれている様です。
丈夫な赤ちゃんが産まれる為の厄払いだったのでしょう。


カテゴリ:出会い

駆込相談

投稿日:2012/02/05
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月曜〜土曜の昼前にどこだかのラジオ局で悩み相談を放送しています。
毎回、同じ様な悩みを持つ方の為にも、一人で悩みを溜め込まずに相談する事を呼びかけています。
多いパターンとしては、相談の中身は「離婚や浮気」「遺産等の財産分与」、相談者は「本人」か「親等の関係者」がほとんどです。
それぞれの相談に進行役とは別に弁護士や心理学者なんかのその道のスペシャリストが登場し二人がかりで相談者が今後進むべき道を指し示します。
進行役と相談者とスペシャリストの三人でアレコレ話をしていく訳です。
進行役は、おじさんとおばさんのどちらかが日によって登場します。
相談が終わって相談者が電話を切った後に、おじさんが一言コメントをして番組終了です。
おじさんが進行役の時に限るのですが、相当面白い番組にバケル可能性が高まるのです。

先日の相談は40才代の男の人(A)からでした。
Aによると一ヶ月前に付き合っていた彼女と結婚(初婚)をしたのですが、一度も夜の夫婦生活が無いという内容でした。
おじさんが細かく聞いていくと奥さんは中国出身の方で、Aにとっては初めて出来た彼女。恋愛中も身体の関係は全くなかったとか。Aが奥さんの携帯電話を盗み見ると、以前友達と紹介された中国人男性の写真が四枚あり、内一枚が裸のソイツ枕元に奥さんの物と似たブラジャーが写ってました。
普通に考えると、戸籍目的の偽装結婚確定ですが、Aは「彼女を信じてます。死ぬまで守り続けます」とのトンチンぷり。
何故かスペシャリストがAの性経験を聞くと「お店ではあります」と相変わらずです。
持て余し気味のAに「アンタ馬鹿だろ」とは言わず、進行役のおじさんは「アナタは優しい人です。優しすぎるんです」と諭し、Aは泣き出しました。
何の解決にもなってないのは明白ですが、三人は今後頑張ってく方向で意見が一致してAは電話を切りました。
おじさんのコメントは
「弱さを優しさと勘違いすると間違いが起こります」
でした。
捨てゼリフとはこの事です。


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的場今昔

投稿日:2012/02/03
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「現役だもんで」
これは的場浩司の歌です。
昔、学園祭に的場浩司のバンド、「炎達-ファイヤーズ-」が来ると言うので
レンタルCD屋で特売となっていたこのCDを50円で購入してみました。
昔懐かしい、小さいタイプのCDです。
最近たまたまテレビに出ていた的場を見ました。
リーゼント+特攻服で歌っていた的場。
「オレの事、アニキって呼んでイイゼ」とのたまった的場。
そんな的場では無く、ポニーテール+カリアゲの今的場。
デザート好きな今的場。
そんな今的場を見た時に、この歌+CDの存在を思い出しました。
不思議なもので歌詞を見ると歌えるものです。

♪気分はいつも 現役だもんで
 悪いけど とんがってるぜ
 今でも 俺は現役だもんで
 ビシッとバシッと やるときゃやんよ
 きなさい少年 Don’t Pero Pero

何故に、名古屋弁なのでしょうか。
そしてDon’t Pero Peroとは。

ちなみにこの部分は曲中2回リピートされます。
よほど、ペロペロされたくない様子です。
言いたいことは結局、まだまだ現役と言う赤ら顔のオヤジと
さほど変わらないように思います。
どちらにしろ、そうそうとんがれないものだと
その内悟ることになるでしょう。
さて、そんな的場浩司のファンクラブ名は
「櫻隊」なのだそうです。
豪快に咲き、そして散ったことでしょう。


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太陽異変

投稿日:2012/01/20
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“マヤ暦が終焉する2012年、
太陽に大異変が起こり地球に甚大な影響を与える。
ある日突然目覚めた太陽から巨大なフレアが発生し、
有害な電磁波を含む太陽風が未曽有の激しさで地球を襲う。
そして大規模な気候変動が生じ、生物の大絶滅が起こる。
あるいは太陽がこのまま眠り続け、氷河期に突入するかもしれない。
いずれにせよ、平和な太陽であり続ける可能性は限りなく低いでしょう。”

異常気象や大地震もその一部で、

“「それだけではありません。
欧米の経済不況など社会システムの崩壊も同様。
太陽は太陽系の質量の99・98%を占める中心的存在で、
人間の心身、そして社会活動も強く影響を受ける。
これは“太陽人類”である我々の宿命なのです。」”

とエハン氏という人類滅亡を信じている人はそう主張しているそうです。

“「さなぎから蝶が誕生するときに繭が破られるように、
破壊は進化の過程にすぎません。カオス状態になった古いシステムが崩壊し、
新たな秩序が誕生する。
これは大きなチャンスであり、ひとりひとりが意識改革を迫られている。
皆さんに問いたいのは、『もしその日が来たら、あなたは一体何ができますか?』ということです」
現在、カナダ在住のエハン氏。来るべきXデーに備え、59歳にして大型トラック運転の特訓を受け、
ジムで心身を鍛錬する日々を送っている。”

と、とあるネットの記事にありました。
エハンという人は来るべきXデーに大型トラックでどこへ向かうというのでしょうか。
そうなったら私は来るべきXデーに備えて
水中クンバカをマスターしたいと思います。
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同種鳥達

投稿日:2012/01/19
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ぼんやりしたい時、あまりテレビに気持ちがいくのを防ぐため、
番組を選んで見ています。
例えばクイズ番組はついクイズを考えてしまう自分がいるので却下。
坂東英二が出ていると無条件で却下。(泉ピン子も同様に)
料理番組は彦麻呂が出てくると却下。
といった風で、迷いを生じてしまう恐れがあるのでぼんやり見られる
アニメにしています。
初代はど根性ガエルでした。
2代目は金田一少年、そして今はアルプスの少女ハイジです。
前に、クララが立った付近をまとめたスペシャルを見たことがありましたが、
その時はキャラクターの声のが気になってしょうがなかったので、
特にアニメ部分に関してはスルーといった具合でしたが、
今回第1話から見るにあたり、
ハイジのすさまじさを目の当たりにしています。
ハイジはきっと子供特有の無邪気さや素直さなどを前面に出した
設定だと思いますが、見ていると「大丈夫か?」と
思うほど感情の起伏が激しい娘です。
こないだはアルムの山に春が来たと大騒ぎをして、
家の前の原っぱを高らかに笑いながら転げ回り、
山に行けば、やれ鷹がいただの、やれウサギがいただの大騒ぎしていました。
最終的には鳥の群れを発見し、
前に鳥のひなを保護し、育てて帰したのと同じ種類だったため、
「ピッチーだわ!」と言いながら鳥の群れに
「私よ!ハイジよ! ピッチー!! ねぇ、ハイジよーー!!」と
両手を広げ駆け寄りましたが、どの鳥も名乗りをあげない状況でした。
ペーターに「どれがピッチーかわかるもんか」と言われていましたが、
「ピッチーよ、皆ピッチーだったわ」と微笑んでいました。
大丈夫でしょうか。
そんなハイジも次回は可愛がっていたヤギのユキちゃんが
殺されるかもしれないという局面に立たされ、その結果が待っています。
ふと、楽しみにしている自分がいることに気付きました。
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黄色之嘴

投稿日:2012/01/16
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近所の池に鴨がやって来ています。
普段は白いアヒルが幅を利かせているのですが、季節物には敵わない様で、主役の座は鴨になっています。
集団から離れた三羽の鴨がいました。
三羽は歩いてる私に近寄って並んで泳いできました。
『ガコガコ』と小声で鳴いて、可愛らしい鴨達です。
イタズラ心で、急に回れ右をして歩く向きを変えてみました。
すると三羽も慌てて方向転換をしてついてきました。
しばらくそうやって遊んでいたのですが、鴨の方が先に飽きたみたいで無視される様になりました。
仕方なく、池の端の石垣に腰を下ろして鴨を見る事にしました。
三羽は同じ姿に見えてましたが、じっくり見るとそれぞれにクチバシの黄色や顔の緑色が違っています。
クチバシの色で、「ほぼ白」「薄黄」「真っ黄」と名前をつけました。
三羽は、同じタイミングで毛を繕ったり、逆立ちしたり、水面に立ち上がって羽をバタつかせたりしていました。
とても仲が良く見えました。
唐突に「ほぼ白」が「真っ黄」を追いかけだし「真っ黄」は逃げだしました。
何故か「真っ黄」の首をクチバシで挟もうとする「ほぼ白」。
挟まれまいと暴れまくる「真っ黄」。
争いの原因は全く解りません。餌の奪い合いでも始まったのかと考えた私は、とっさに石垣に落ちていたツバキの花を餌の代わりに投げ与えていました。
水面に浮かんだツバキに「薄黄」がツイーと近寄りました。そしてクチバシでツンツンした後、パクリとくわえ込みました。
「ほぼ白」と「真っ黄」の二羽は「薄黄」が餌を貰っていると判断したのか、争いを止めて近寄ってきました。
与えるべきツバキの花はもう落ちていません。
すると「薄黄」は『ゴアーッ』と大声で叫び、口からツバキを戻してみせたのです。
「ほぼ白」と「真っ黄」はゲロツバキをクチバシでツンツンしましたが、結局食べませんでした。
そして何事も無かったかの様に、三羽は又仲良くクチバシで毛を整えたりしだしました。

おそらくですが、鴨は元々ツバキの花なんかを食べない様な気がしました。
それを踏まえて、私は「薄黄」の身体を張って喧嘩を止めた行動に感動していました。
「薄黄」がリーダーのこのトリオは安泰でしょう。


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自己責任

投稿日:2012/01/12
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成人を迎えた若者に尾崎豊のような反抗を期待すると
とある新聞の社説に対して尾崎豊を強要するのはやめなさいと
批判する論争があるようです。
詳細は全く分かりませんが、尾崎豊的反抗という言葉は
とても面白いものに感じました。
とりあえず仲間同士で集まっては「自由」とか「卒業」とか語り合ったりします。
その時の服装はピチっとしたジーンズに少しだぶついたシャツを
インして革靴なんかを合わせる感じです。
仲間同士でテンションがあがったら「家出」の計画を練ります。
この時点でぼんやり「ぼくらの七日間戦争」が見え隠れしますが無視します。
バイクないしは自転車も可を盗んで走り出します。
ただし喫煙が見つかれば逃げ場はない模様。
とりあえず走り出した先に「自由」らしきものを感じたりします。
そしてあれよあれよと「卒業」します。
果たしてその反抗具合を若者たちに見出したとしても
「早よ大人になれや」としか言いようがありません。
尾崎豊の歌は好きでした。
今でも流れたりすると空で歌えたりします。
ただ、昔からずっと思っていたことは
「計画なんぞ練っとらんと、一人で行動せえや」でした。
私が成人した時は成人式後の同級生たちとした宴会で
酔って店の便器を割った大人っぷりでした。
そんな私が若者たちに言えることは「自己責任」の文字のみです。


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関係者席

投稿日:2012/01/11
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大相撲の初場所が始まっています。新大関への期待からかお客さんも増えています。関係者一同ありがたく思っております。
同年代の連中と比べても、私は昔から相撲熱が高いと自負しています。
しかし、私が住んでいた地域では大相撲中継はお笑い漫画道場よりもはるかに人気番組でした。
大概の男子は、だん吉&なおみのおまけコーナーを見るより、逆鋒&若島津の取組に熱視線を送っていました。ですので地元では「私=相撲好き」とはなっていません。
大人に成るにつれて、相撲の話が出来る人と出会う機会が少なくなっていきました。
小学生の時に、千代の富士ブームがありました。
「ゆでたまごのきん肉マンでスプリングマンにバラバラにされたリキシマンことウルフマンのモデルになった人」と言えば解っていただけるでしょうか。
千代VSアンドレとかタイソンVS猪木などの夢のカードを想像力のみで語り合い、最終的に喧嘩になったりしていました。
高校生位の時に、いわゆる「若貴ブーム」がありましたが「ケッ相撲の何足るかも知らないくせに」と斜に構えキャーキャー騒ぐ人達を馬鹿にしていました。
そんな若貴ブームの真っ只中の事です。
伊勢神宮で相撲大会があるらしく、特別電車で関取らが大挙してやってくるとの噂を聞き付けました。
当日、宇治山田駅に到着する時間までが情報として回ってきました。
地元代表を気取って駅に行きました。
駅の中は、あちこちにロープが張られて入場制限が行われています。サイン色紙を持ったオバサンを掻き分けてロープ際まで近づき、自然にロープを跨ぎます。
浴衣姿の若い衆が止めに来ましたが「ワシは関係者やから」と一喝しスタスタと歩き続けました。
若い衆らにジッと見られてるので喫茶店に逃げ込みます。
その喫茶店のカウンターで、たまたま小錦が一人でカレーを食べていました。
椅子を二つくっつけて座ってますが、ケツがそこからはみ出しています。
私は小錦には喫茶店の関係者に、喫茶店には小錦の関係者に思われる様にして、隣に座りました。
小錦がギロッと見てきたので「うまい?カレー」と言うと「普通」と答えました。
「普通ではアカンなあ」と言うと「普通が一番」と言いペロッと食べ終えました。
その流れで小錦と一緒に喫茶店を出ると、さっそく若い衆が近寄ってきたので逃げ出しました。
ロープの関門をくぐり抜けた母親とガタイの良いジャージの子供が何組か入門を希望していました。人生いろいろです。
そして私は自分が学ランでいる事に気付き「何の関係者やねん」と呟いたのでした。


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