干芋金庫

投稿日:2011/10/31
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ラジオアンテナの破損に伴い、すべてのラジオが雑音となりました。
相撲中継も聞けず、しばらくはがっくりしていました。
その中で唯一、かつ何故かFMだけがかすかに生存しています。
FMなので電波の入る場所は限られていますが、無音の車内での救世主的存在です。
破損以前よりFMはあまり聞かないのですが、聞き出してから思う事がひとつあります。
FMなのでリスナーの人たちも学生さんであったり
若い人たちが中心だと思うのですが、喋り方が非常に雑いのです。
リスナーの発した言葉の中に例えば「きんこが好きです。」とあって、
DJがきんこが分からず「きんこって何?」と聞かれたら、
普通「さつまいもを干したお菓子です。」と答えれば話が進むところを
「え?スーパーでも売ってるよ」と答えになっていない答えを、しかも「知らないの?常識じゃん」的な言い方をしていたりすると
この先、社会に出ることへの不安を勝手に感じずにはいられません。
相手が部長なら「スーパーでも売っていますよ」って言えたりするでしょうか。
若い人たちの話し方をテレビで見ると、一方的に言葉を掛け合うみたいで
本当に通じているのだろうか?と不思議さも感じてしまいます。
こないだのモヤさまに出ていた英語を教えてるちょっと変わった爺さんも
「相手を思わないとダメだよ」と言っていました。
状況は全く違いますが。
相手あっての会話です。
そんな私は学生時代、発する言葉は大抵スルーされていました。
一方的ではありません、相手は確実に受け取った上で「返事せんでよし」と判断されての事です。
例えば、私の故郷では大声をだす事を「おめく」と言います。命令型は「おめけ」です。部活で「おめけ、ようけおめいてこ!」と言っても無視されました。
この光景は当時のおじさん達にはどのように写っていたのか気になるところです。


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危機管理

投稿日:2011/10/24
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JAFの会報誌JAFMateをご存知でしょうか?
私の元へも月に一回送られてきます。
旅行情報や有名人の車談議(あったカー対談:インタビュアーは久保純子氏)、事故回避トレーニング等の車関連の記事を中心に、やくみつるの漫画や通販ページもある盛り沢山な内容です。
この会報の中で私が一番楽しみにしているのは
「うれしかったあの救援 JAFストーリー」というページです。
JAFに救援依頼をした時の心温まるエピソードを募集していて、毎回やらかしたドライバーと隊員の絡みが載せられているのです。
今回のあらすじは
『54才のAさん(女性)が漁港のわきに車を止めて海を眺めてます。車から降りてましたが寒いのでエンジンかけっぱなし。岸壁から海をのぞきこんでたAさんはなにげなく振り返ります。すると10m後ろに止めていた車が向かってきてます。何とか止め様としますが焦って転びます。前輪が岸壁から落ち、車止めが車体の底部に当たって宙ぶらりんで止まりました。』という内容。
この後いつもの様に、隊員(顔写真付き)が登場していつもの様に見せ場となりいつもの様にハッピーエンドとなりました。
後日談でAさんが言います。
『「たまたまその日、祖母の命日だったんです」
なぜ、あのとき、自分は後ろを振り返ることができたのか。動くはずのない車が自分に向かって走ってきた、あのとき。
「お婆ちゃんが助けてくれたのかなとか、そんな風には思いました。」
確たる理由はわからない。けれど振り向かなければ、背後から車に押されて、間違いなくAさんは冷たい海に落ちていた。』
何故、今回に限ってオカルト風にアレンジしたのでしょうか。
笑顔の隊員。
『不思議な話である。』で文章は終わってました。不思議な話でした。


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口内手術

投稿日:2011/10/23
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口の中、左頬の内側ににデキモンができました。
ふと思ったのですが「デキモン」ってネーミングはそのまんま度が過ぎてますね。出来たからデキモン、浅はかすぎます。私がその当時に存命していたなら「分泌まり(ブンピツマリ)」とでも名付けた事でしょうね。で「デキモン」の通称は「オデキ」てのもどうなんでしょう。敬ってどうにかなる物ではありませんし。
そのデキモンの話です。
食べる時に歯があたって痛いのと、飲み込む時につかえるのが二大テーマでした。
鏡で見てみました。赤黒く膨れています。爪楊枝で突いてみましたがプニプニするだけです。
刺激が悪かったのか、余計に膨らんだ様子です。
喋るのにも支障をきたします。
自己手術をする事にしました。
右手を口に入れて人差し指と中指でデキモンの皮を摘んでネジきりました。
激痛の後、血が溢れ出したのでティッシュを詰めます。マヌケなリス。
お茶でウガイをして手術は終了しました。
10年位前に栄の喫茶店で同じ事をした事を思い出しました。
その時は両隣の二組ともが席を立って別のテーブルに移動しました。


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舟大絶叫

投稿日:2011/10/16
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ハイジを観ました。
たまたまですが。
子供の頃は女の子のアニメだったのでちゃんと観ておらず、
この歳になり観るとまた違った発見があり面白いものだなぁと感じました。
例えば、ロッテンマイヤーさんはサザエさんの舟の声。 ペーターはのび太、ハイジはコロ助でした。
舟がものすごいテンションでハイジを叱ったりしているので、とても新鮮な感じでした。
ハイジはしゃべる毎に「〜なり」と脳内空耳アワーが繰り広げられ、
ペーターにしろのび太にしろ、男要素の少ないキャラはこういう声が合うんだなぁと勝手に分析してみたり。
昔のイメージではロッテンマイヤーさんなんかは、嫌な奴だとしか印象になかったですが、
今観ると彼女は自分の職務を全うしているだけなんだなぁと。
大人目線では見え方が違います。
いらんことばっかり思ったりします。
素直な心はどこへいったのでしょう。
そういえば演歌で着てはもらえないセーターを寒さこらえて編んでますって流れた時、子供ながらにも「それを着たらええやん」とツッコんだことがあります。素直すぎてもいけません。


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荒川出没

投稿日:2011/10/13


荒川にアザラシがきています。
いつだったか多摩川に来たアザラシはタマちゃんって言ってちやほやされていました。
荒川に出没したアザラシも、早速地元民やマスコミを賑わせていました。
タマちゃんのその後はどうなったのかさっぱり分かりませんが
確か住民票をもらい、流行語大賞にも関わってたように思います。
荒川のアザラシもただ迷い込んでやってきただけではないかもしれません。
タマちゃんから何らかの情報を得たのかもしれません。
本当にあった怖い話風に言えば、
タマちゃんが住民票もらえたという噂を聞きつけ、はるばる確かめにきた、とでも言うのだろうか。
住民票をもらったところでタマちゃんは何か良いことでもあった、とでも言うのだろうか。
日本の川にやってくるアザラシには必ずニックネームが付けられる、とでも言うのだろうか。
一番何かあるとすれば、近所のお店とかだろう。
アラちゃんラーメン、アラちゃん焼き、アラちゃん饅頭…。
ちなみにタマちゃん饅頭は1日2000個売れたそうです。
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白犬桜咲

投稿日:2011/10/07
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ポカポカ陽気の午後、山道を車で走っていました。
ほとんど車は通らない道らしく、落ち葉や小岩が転がってました。
左は山です。右は見えませんが、下の方に海があり全開に開け放った窓から波音がバザバザと聞こえてます。
一台の白い軽トラックとすれ違いました。
カーブの膨らみを利用しつつ、お互いに思いやりの心。こういう時に人間性が現れます。

無謀な追い越しを繰り返す人(しかもウインカー出さず)や、赤信号で止まった際に右折車線の先頭に入り青信号になる直前に直進車線の先頭に踊り出る人、こんな人の運転する車が道のずっと先でひっくり返っていても助けずスルーする自信があります。

幸いな事に白い軽トラックを運転しているおじいさんは人間性合格でした。
すれ違うその瞬間、
運転席の窓に結構でかめの白犬が車内に飛び込んできたのです、軽トラの荷台から。
テンションが上がりきった犬と固まる私。
ハアハアと舌を出して私の腿と助手席をウロウロしてます。
おじいさんが慌ててやってきて、犬は助手席の窓から出ていきました。
おじいさんが謝ってきます。
聞くと、この山道は白犬の散歩コースらしく、毎日途中までは荷台に乗せて運び、おじいさんが軽トラで伴走と言うか先導するシステムでした。
「あんまり車は通らんからシシとまちごたんやろ」とお詫びに缶コーヒーを貰いました。
おじいさん&白犬と笑顔で別れました。
山道が終わり麓まで来ると、10月なのに桜が咲きちょっと散っていました。


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玉葱老女

投稿日:2011/10/02
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ロングサイクルのNHKの朝ドラが終わりました。
当然、毎朝見れる事はありません。そもそも私がドラマ自体を見続けると言う事は親子ゲーム以来ありません。
ただ今回の物語はたまたま見た初期の放送でピエール瀧が軍人兼教師の役で登場していた事もあり、私にしては気にしてチェックをしていました。
主人公はキッズウォーの女の子で教師役です。第二次世界大戦の戦前から戦後〜現代にかけての女の生涯を描いています。キッズウォー女はしばらく見ない間に大きくなっていました。
ピエール瀧は戦時中にあるまじき腹の出具合で鬼教師を好演、この人ほど日本兵の軍服を着こなせる人を知りません。
戦地に出兵する前に生徒達の嬌声の中、校舎へ向かってシャドーピッチングをする様には朝から大爆笑でした。
それでピエール瀧の出番は終了、それ以降は最終回にもテロップの名前すらも出てきませんでした。
しかし問題はもっと根深かったのです。
最終回ラスト5分で、年をとった主人公を含む仲良し娘三人が揃い踏みします。
三人娘の一人があろうことか黒柳徹子でした。
キッズウォーも電気グルーヴもロングサイクルもNHKも全て飲み込んだ朝でした。
びっくりしました。


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未来派猫

投稿日:2011/09/28
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ニュートリノが世間を賑わせています。
物理学がひっくり返るかも的な発見。
いつの日にかタイムマシンは実現するのでしょうか。
タイムマシンと言えばドラえもんです。
いつの日か各家庭の机の引き出しから、
こんにちはと一家に一ドラえもんな時代がくるのでしょうか。
素敵なことだと思うけれど、考えようによっては怖いものです。
帰ったらいるんです、一緒にご飯とか食べたりします。
念願の一人暮らしを始めた矢先に、引き出しから出てくるんです。
今日は彼女が泊まりにくるから、申し訳ないけどここで一晩過ごしてと
カプセルホテルに連れてって
なんで俺、居候に気ぃ遣ってホテル代まで出すわけ!?
って怒る気持ちを押さえつつロビーを見ると
似たような状況のドラえもんが結構いたりして。
うっかり出るとこ間違えて会社の引き出しに来ちゃったもんだから
ゆくゆくは守衛さんみたいな立ち位置になって見回りとかしたり。
ニュートリノ、ロマン溢れますね。
ドラえもんは全く別の問題ですけどね。


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暗号解読

投稿日:2011/09/25
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今、私は難問を抱えている。
それとの出会いは高校生の時。
友人の家で見つけ、やってみたはいいが全く解けない。
何度やっても何度やってもダメだった。
それは私の好きなミステリー作家が作ったゲームブックで、謎を解いて話を進めるというものだ。
何度やっても最初に戻り、失敗に終わった。
それから10何年後、どこを覗いても見つけられなかったその本を古本屋で見つけた時、再度挑戦の火蓋が切られた。
挑戦すること数回。
高校生の頃より少しは前進したものの、やはり鍵であるメインイベントで足止めをくらう。
それは暗号で、解かないとそれ以上前に進めない。
その難問を前にこの1ヶ月、数字をこねくり回しても全然分からない。
だいたいから暗号を解くなど、どうやって手をつけるのかさえ分からない状態。
何をどうして良いかも分からない状態。
そんな私が1ヶ月かけ導き出した暗号の答えは
「きぼりのくちまぜこぜにおす」
解いた本人でさえも意味不明な言葉に
あと一年は悩まなければいけないと切に思いました。


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長寿祈願

投稿日:2011/09/24
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大相撲13日目の結びの一番は横綱白鵬と大関挑戦中の関脇琴奨菊でした。
12日目で白鵬は稀勢の里に負けてました。
結果は琴奨菊が勝ち、優勝争いも混沌としてきました。
私の母方のばあちゃんは昔から相撲が好きです。
好きな力士のサインや相撲カレンダーをプレゼントした事もあります。
小さい頃、名古屋場所の枡席で見て来たとクッキーのお土産を貰った事もあります。
ばあちゃんはちょっと前に風呂場でこけて、大腿骨を折り三ヶ月位の期間、入院してました。
母や伯母がほぼ毎日、世話をしに行ってましたが入院前にくらべると言葉が出てきにくくなってしまいました。
退院した後も歩きにくそうです。
そんなばあちゃんに、今場所の相撲はどうか聞いてみました。
毎回ばあちゃんと話す時は、幼い頃から何故か手を繋いで話します。
私の手はばあちゃんによく似ているらしいです。
ばあちゃんの手は、甲部分はシワシワですが平部分はツルツルでした。
質問の答えは「よう解らん。外人ばっかりで嫌や」でした。
聞き取りにくい声でそう言ってフンって笑いました。
外まで出てきて見送ってくれました。
必死に闘ってると他人の応援にウツツを抜かす事が少なくなるのでしょうか。
日本人力士の皆さん、頑張って下さい。


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